DJI、「Ronin 4D-8K」発表メイン写真

DJIは、プロ向けシネマカメラ「Ronin 4D-8K」を発表した。小売希望価格は以下の通り。

  • Ronin 4D-8Kコンボ:税込1,810,820円
    Ronin 4D本体、Zenmuse X9-8K ジンバルカメラ、DJI DL PZ 17-28mm T3.0 ASPHレンズ、PROSSD 1TB、PROSSDマウント、ハンドグリップ、トップハンドル、高輝度メインモニター、TB50 インテリジェント バッテリー、LiDAR レンジファインダー、DJI Ronin 4D RAWライセンスキーなどを含む。
  • Zenmuse X9-8K ジンバルカメラ:税込440,770円
    Zenmuse X9-8K ジンバルカメラ 保護ケース、X9 ジンバルベース キャップ、DLマウント ボディキャップを含む。

映像制作の原動力に

DJI Ronin 4D-8Kは映像監督のニーズに応える印象的な機能を多数搭載し、最高クラスの撮影性能を発揮できるという。フルサイズ8K60fpsと4K120fpsの撮影に対応し、撮影シーンごとのニーズに応じた汎用性を特徴としている。

800/4000デュアルネイティブISOにより、様々な照度条件下での性能の発揮が可能。最大14.7ストップのダイナミックレンジにより、どんな撮影シナリオでもシネマティックで深みのある色合いと表現力豊かなカラーグレーディングを実現可能としている。

Ronin 4D-8Kには、正確な露出調整を行える9ストップ組込式NDフィルターを内蔵。交換可能なDL/E/L/PL/Mレンズマウントで撮影の自由度が広げることが可能。LiDARフォーカスシステムを用いた、マニュアルレンズでオートフォーカスや自動マニュアルフォーカス(AMF)機能により、迅速で正確なフォーカス調整にも対応する。工具を使わずにFlexを使用する構成へとシームレスに切り替えることが可能で、外出先でも調整でき、カメラの汎用性が更に向上できるという。

DJIシネマカラーサイエンス

Ronin 4D-8Kは、DJI シネマカラーサイエンス(DCCS)を搭載する。自然な肌の色合いを提供し、複雑な照明条件下でも、正確で真の色合いを再現可能。DCCSは、プロが行う空撮および地上撮影での撮影機材向けに設計され、人の目が感じる色鮮やかさをそのまま鮮明に再現し、創造の可能性がさらに広げるという。DCCSのカラーエンジンは、新しいアルゴリズムを搭載し、細部まで鮮明に表現しつつ、スムーズに動作し、高いビット幅の色調内部処理性能により、自然な色調の滑らかな変化を繊細に表現可能。また、複数の高精度LUT処理モジュールにより、複雑な照度環境下でも正確なカラーパフォーマンスの調整ができるという。

後編集工程において高品質のデジタルインターミディエイト(DI)を提供するため、DJIはプロ向けのCineCore映像処理プラットフォームを開発。独自開発したチップと高度なプロセッサアーキテクチャにより、CineCore映像処理プラットフォームは、Inspire 3やCinemaDNGなどのApple ProRes RAW、ProRes 422 HQ、H.264といったプロ用のコーデックで最大8K動画まで対応可能としている。/p>

D-Gamutカラースペースは、よりリッチで美しい緑色やスキントーンの表現ができるように最適化。D-Logカーブは、14ストップ以上のダイナミックレンジをカバーでき、過酷な照度条件下でも明暗部の色情報を細部まで保持することが可能。ARRIシネマカメラのカラーに簡単にマッチさせ、ACES(アカデミーカラー エンコーディングシステム)ワークフローに対応できるという。

フィルムで一貫性を維持する対称ダイナミック分布を採用し、DCCSは、明部のより繊細で自然な色の移り変わりを実現。優れた画質性能とカラーグレーディングの柔軟性を求める映像監督に理想的な選択肢としている。

DJIシニアプロダクトラインマネージャーのPaul Pan氏は次のようにコメントしている。

Paul Pan氏:最新技術を用いて、常にクリエイターの可能性を最大限にすることが、DJIの使命の核心です。Ronin 4D-8Kは、比類ないイメージング技術をクリエイターの皆様に届けたいという当社の献身的な想いが込められた製品です。その素晴らしい鮮明な映像と優れた撮影性能で、クリエイターのビジョンを現実のものとします。