キヤノンは、2024年1月9日から12日まで米国ネバダ州ラスベガスで開催される「CES 2024」に出展する(ブース番号:17629)。同社は、2024年のテーマ「Journey Beyond the Destination」を掲げ、同社のテクノロジーと、エンドユーザーの体験をどのように高めることができるかを展示する。
キヤノンU.S.A.社長兼CEOのコバヤシ・サミー・イサオ氏は、次のようにコメントしている。
コバヤシ氏:キヤノンのテクノロジーの核心は、日常から一生に一度の瞬間まで、人生の経験を共有するために人々を結びつけることです。
キヤノンは、CESにご来場いただくお客様に、私たちの革新的な技術によって、想像以上に人と人、人と世界の距離を縮めることが可能なことをご紹介できることを大変楽しみにしています。
Capture Beyond the Destination:ビジュアルストーリーテリング機器
キヤノンブースでは、キヤノンのバーチャルリアリティ技術の一部を体験したり、コンテンツ制作技術を体験できるほか、キヤノンのCINEMA EOS C300 Mark III、EOS R6 II、EOS R50、PowerShot V10で撮影されたオリジナル旅番組「Now Boarding:アルゼンチン」も展示。「Now Boarding:アルゼンチン」は、女優、プロデューサー、作家のリリー・コリンズが3日間アルゼンチンを冒険するパイロット・エピソードから始まる。同番組は、ヒットシリーズ「Yellowstone」、「1923」、「Lawme」のクリエーターである101 Studiosと共同で制作された。来場者は映画、プロフェッショナル、コンシューマーの各レベルで製品がどのように使用されているか、実例を見ることができる。
Connect Beyond the Destination:没入型バーチャルリアリティソフトウェア「Kokomo」
Kokomoは、CESの来場者がキヤノンの旅行コンテンツの一部になったような感覚を味わえる革新的な没入型バーチャルリアリティソフトウェア。キヤノンブースでは、来場者がKokomoの旅に入り込み、旅をテーマにしたバーチャル借り物競争に参加する。参加者は、Kokomoが世界のどこにいても、人々に一緒にいるような感覚をどのようにサポートするかを見ることができる。KokomoにはImmersiveCalling機能があり、対面式の没入型3Dビデオ通話が体験できる。同技術はデジタルのつながりを拡大し、友人、家族、同僚に、互換性のあるVRヘッドセットと互換性のあるスマートフォンを通じてバーチャルに「対面」する機会を提供する。ユーザーは、細部までリアルに再現されたダイナミックな3D環境に自分自身を登場させ、リアルタイムで対話することが可能。
Explore Beyond the Destination:自由視点映像システム
キヤノンの自由視点映像システム(FVS)により、CESのゲストはスポーツの試合に飛び込み、様々な角度から試合を体験することができる。FVSはアリーナ、スタジアム、制作スタジオ向けに設計されており、100台以上のキヤノンCINEMA EOSベースの4Kカメラとレンズを使用する。カメラが連動して3Dモデルを作成し、視聴者は多角的な視点から試合を見ることができる。同システムは、選手の周囲を旋回するドローンスタイルのショットから、視聴者をアクションのど真ん中に配置する小さなPOVアングルまで、幅広いビューを再現する。
CESでキヤノンは、FVSを使用して生成されたスポーツコンテンツがVireWirxでどのように使用できるかを紹介。VireWirxは、以前はXCOM Labsとして知られ、高速低遅延ワイヤレスネットワークと分割レンダリングソリューションを構築し、マルチユーザー、フォトリアリスティック、フリーロームのXR体験を実現している。
Imagine Beyond the Destination:複合現実
キヤノンの複合現実コンセプトモデル体験は、現実世界とバーチャルイメージングを統合する。
スケール、知覚、分析、コラボレーションの限界を考慮することができ、そのすべてが実物そっくりの鮮明な画像と色精度で実現されるという。これにより、産業、教育、医療、エンターテインメントなどに強力なインパクトを与える可能性がある。キヤノンブースのゲストは、3D製品の視聴体験によって複合現実を体験できる。
Collaborate Beyond the Destination:「AMLOS」で視線を活性化
キヤノンのAMLOS(Activate My Line of Sight)ソリューションは、現代のハイブリッドミーティング体験を向上させるために開発されたという。キヤノンブースでは、ハイブリッド・フォーカス・グループ・セッションに参加することで、AMLOSソリューションを体験できる。オーストラリアのラゲッジブランドJulyとの提携により、CES参加者はJulyのラゲッジデザインチームとのフォーカスグループに参加し、旅をテーマにした製品のデザインでCESのゲストとコラボレーションすることができる。
AMLOSはソフトウェアとカメラで構成される製品群で、企業の対応するビデオ会議ソリューションと連動し、最新のハイブリッド・クリエイティブ・ミーティングのための強固なコラボレーションをサポートするように設計されているという。CESのゲストは、AMLOSミーティングのリモート参加者として行動できるため、ミーティング中、直接参加者が表示するビューをもとに、個々のビューをカスタマイズすることができ、部屋の中の物理的なオブジェクトなどをはっきりと見ることが可能。CESのデザイン体験では、荷物の持ち手、素材、生地、図面、ホワイトボードなどがこれに含まれる。キヤノンの高性能PTZ(パン、チルト、ズーム)カメラ2台のうちの1台を使用するAMLOSソリューションでは、オフィス内の参加者は、ホワイトボードの静止画を撮影したり、室内の対象物にスポットライトを当てたりするなどの特定のアクションを、手のジェスチャー操作で開始できる。AMLOSは、遠隔地にいるユーザーに対して、会議参加者が表示するものをカスタマイズできる柔軟性を提供し、視聴者の好みに応じて個人が最適化できるユニークな体験を可能にする。AMLOSソリューションは、CES 2023のソフトウェアおよびモバイルアプリ部門でBest of Innovation Awardを受賞。
Journey Beyond the Destination
キヤノンのMS-500 SPADセンサーカメラがCES 2024 Innovation Awardを受賞した。同カメラは会期中、The Venetianにて展示される。