ソニーは、CineAltaカメラ VENICE 2(MPC-3628 <8K> / MPC-3626 <6K>)最新ファームウェアVer. 3.00を公開した。同社ウェブサイトからダウンロードできる。
アップデート内容は以下のとおり。
バーチャルプロダクション撮影サポート機能の追加
- In-Camera VFX用途で使うLEDウォール背景照明と実照明が混ざった環境で撮影する場合に、LEDウォールの色温度と実照明色温度の混合比率を設定することで、人肌の色再現の補正をサポートする
- ゲンロックの位相調整時に、変更した値が即時反映されるようになった。これにより、パネル発光に対する撮像位相の調整が容易になる
ライブ制作における機能性拡大
- RM/RCP Paint Controlがオフ(標準モード)のときに、RM-B170などのリモートコントロールユニットから、ホワイトバランス機能およびシャッター機能の制御を行うか否かを設定できるようになった
- RM/RCP Paint Controlがオンのときに、各種出力映像に適用するLUTとしてLookが選択可能になった。また、User 3D LUTも使用できるようになった
- Saturation、Skin Detail機能を追加した。RM/RCP Paint Controlがオンのときに、Paintメニューで設定可能
その他の改善した機能
- Project Frame Rateが24/25/50の場合に、33.33FPSを設定できるようになった
- Project Frame Rateが23.98/24.00で、かつ可変速撮影(Variable FPS)の60FPSでの、ビューファインダー画面のパラパラ感やカクつき感を改善した
- イメージャーモードが5.8K 17:9のときの2.0xのDe-Squeeze倍率において、Zoom to Fit 2.39:1が選択可能になった。これにより、MPC-3628でのアナモフィックレンズを使用した撮影でも90FPSまでのハイフレームレート(HFR)撮影ができるようになる
- 各種出力映像に適用するLUTとしてLog(Legal)が選択可能になった。この設定により、S-Log3のデータを外部編集機器にリーガルレンジで出力できるようになる
- ピーキング表示のオン/オフを、アサイナブルボタンで切り換えることができるようになった
- Input Color SpaceにACEScctを設定した場合のMonitor出力映像やビューファインダー画面映像に適用するLUTとして、ACES 1.0 Output-Rec.709が選択できるようになった
- 2.2:1のアスペクトマーカーを表示できるようになった
- MaintenanceメニューのFactory Resetを実行することで、設定値のリセットだけでなく、パスワードやUser 3D LUT等の内蔵メモリーに保存したファイルデータもリセットできるようになった