株式会社コルグは、株式会社WOWOW、株式会社シンタックスジャパンの協力のもと、世界初となる96kHz AURO-3Dによるインターネット・ライブ配信イベントを2024年2月28日に実施する。
背景
2020年の新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の世界的な流行以降、数多くのインターネット・ライブ配信サービスが開始され、音楽ライブのインターネット配信は一般的なものとなった。しかし多くのライブ配信サービスでは、ライブの臨場感を届けられるほどの品質や魅力を備えておらず、あくまでも一時的な代替手段として利用されている。
リアルライブが復活しつつある昨今、ライブ配信サービスにも他にはない特長が求められる時代に変わりつつあるという。
コルグが2020年9月に発表したインターネット動画配信システム「Live Extreme」は、ロスレス/ハイレゾ・オーディオに対応した高い音質を実現しており、これまでにおよそ150公演のコンサートやイベントの配信に採用されてきたという。
2023年にはAURO-3Dのライブ配信に対応するとともに、米Streamsoft社が提供する高音質配信プラットフォーム「Artist Connection」と提携し、ワールドワイドで最上級の立体音響をライブ配信できるようになった。
WOWOWは、2020年10月に世界で初めてAURO-3D(Auro Codec, 48kHz, 5.1.4ch)をライブ配信する実証実験を実施。2021年12月から専用の再生アプリ「ωプレイヤー(β版)」をモニター配布して実験を続けるなど、立体音響配信の可能性を積極的に追求してきた。
今回、コルグはAURO-3D配信の知見が深いWOWOWと、空間音響制作・開発においてリファレンスとして導入される機器の取り扱いをはじめネットワークオーディオに知見が深いシンタックスジャパン全面協力のもと、世界で初めて96kHz AURO-3Dをライブ配信する無償イベントを実施する。
この配信はArtist Connectionプラットフォームを通じて配信されるため、PCのウェブ・ブラウザを使ったマルチスピーカー再生のほか、Artist Connectionアプリを利用したAuro-Headphones(バイノーラル)再生にも対応。対応環境あれば、専用フォームから申し込みのうえ、無料で楽しめる。公演内容
「世紀を継ぐ 奇跡の競演」inオルゴール博物館「ホール・オブ・ホールズ」
1900年パリ万博で発表されたといわれる自動演奏楽器「リモネール1900」と、現在世界で唯一稼働している1926年製自動演奏ピアノ「チッカリング・9 フィート・アンピコ・グランドピアノ」。オルゴール修理人を父に持つマリンバ奏者大森たつしさんが、この2台の自動演奏楽器と、また長年の演奏パートナー神原瑶子さんと共に時を超えた奇跡の"競演"を行う。
Yellow Magic Orchestra(YMO)のプログラマーとして知られる松武秀樹氏もナビゲーターとして出演し、技術解説を行る。
- ナビゲーター:松武秀樹氏
- 音楽監督:入交英雄(WOWOW)
- 演奏:大森たつし、神原瑶子
- 収録会場:オルゴール博物館 ホール・オブ・ホールズ(山梨県)
- ゼネラルプロデューサー:村井清二(シンタックスジャパン)
- 制作:WOWOW
- 配信:コルグ
- 協力:シンタックスジャパン、ジェネレックジャパン
配信詳細
- リアルタイム配信(日本向け):2024年2月28日(水) 17:00~(日本時間)
- リアルタイム配信(米国向け):2024年2月28日(水) 18:00~(太平洋標準時)
- 定員:各公演先着100名限定
※見逃し配信の予定はないが、後日一部楽曲をオンデマンド配信する
- 配信フォーマット:FHD映像 + AURO-3D (Auro Codec, 96kHz, 5.1.4ch)
- 再生対応デバイス:
AURO-3Dに対応したAVアンプとHDMI接続して再生:- Microsoft Windows 10以降 (対応ブラウザ:Chrome)
- Apple macOS 11以降 (対応ブラウザ:Safari, Chrome)
- Nvidia Shield TV, Shield TV Pro(再生アプリ:Artist Connection)
- ヘッドホン再生:
- Apple iPhone/iPad(再生アプリ:Artist Connection)
- Google Android(再生アプリ:Artist Connection)
- 申し込み方法:イベントページ内の専用フォームから申し込む