ビジュアル・グラフィックス、カメラトラッキングシステム「LinkBox 2」発売。グリーンバックからインカメラVFX まで幅広いバーチャルプロダクション運⽤に対応メイン写真

LinkBox2と位置情報検出センサー、LinkBox FIZ(レンズエンコーダシステム)セッティング例

ビジュアル・グラフィックスは、同期信号⼊⼒に対応し、正確なフレームレートでトラッキングデータを送出できるバーチャル⽤カメラトラッキングシステム「LinkBox 2」を発売した。希望小売価格は税込1,045,000円。

LinkBox2は、位置検出センサーと⼩型の本体で構成されている。位置検出センサーを撮影するカメラに搭載することで、カメラの位置と向きを演算。FreeD D1形式でUnreal Engine等、FreeDに対応したバーチャル映像⽣成環境(CGレンダラー)へ送信することができる。

また、LinkBox2では、新型位置検出センサーを採⽤。特徴点検出⽤のステレオカメラと姿勢センサー(6軸IMU)を搭載。Visual SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)アルゴリズムの改善により特徴点の誤検出を減らし、⾼い精度を実現。加えて、外部同期信号の⼊⼒に対応。撮影環境のフレームレートと正確に同期した位置情報を最⾼60fpsで出⼒でき、CG映像との合成時に滑らかな動きを実現する。LEDディスプレイを背景にしたインカメラVFXやグリーンバック合成などのバーチャル運⽤に幅広く対応する。

また、ズーム値をはじめとするレンズの状態を検出するレンズエンコーダーシステム”LinkBoxFIZ“も税込275,000円で同時発売。CGをカメラの画⾓に連動させることが可能になるという。

    テキスト
※画像をクリックして拡大

先代のLinkBox同様、セットアップの容易さを継承。CG上に設定した原点に設置しリセットするだけで、バーチャル運⽤を開始できる。位置検出⽤マーカーの設置や、キャリブレーションなどの設定は⼀切不要としている。ステレオカメラセンサーを撮影⽤カメラに設置し、センサーの向きとカメラ本体との差分位置を⼊⼒するだけで、撮影をスタンバイ。撮影時は原点にカメラを設置しリセットするだけ。マーカー設置が難しい現場や、撮影場所の移動を伴う場合も柔軟に対処できるとしている。

加えて、LinkBox 2には撮影時の位置情報をトラッキングデータとして記録する機能が⽤意されている。FBX形式に変換することで、ポストプロダクションでの合成作業に活⽤する機能も提供予定だという。