アストロデザイン、韓国KBSと業務提携に関する覚書を締結。AI・8K 技術を活用し映像制作分野で協業メイン写真

アストロデザインと韓国の公営放送局である韓国放送公社は、2024年3月12日、韓国汝矣島(よいど)のKBS本館で調印式を開催し、映像制作分野における業務提携に関する覚書を締結したことを発表した。

KBSは2020年にアストロデザインの8K 120Hzポータブルカメラ「AB-4815」を導入し、音楽番組の8K撮影に活用している。2023年11月のInter BEE 2023ではアストロデザインブースにKBSのAI顔認識切り出しソリューション「VVERTIGO」を展示し、日本国内の放送関係者からも注目を集めた。KBSは生放送向けにAIの性能を向上しリアルタイム処理を可能にした「VVERTIGO Live」もリリースしており、2024年5月に韓国で開催されるKOBA 2024では両社の技術を組み合わせた協力展示を企画している。

KBS技術本部長 Kang Dong-goo氏は次のようにコメントしている。

激変するメディア環境の中において、今回の提携によってアストロデザインの先進的な映像技術とKBSのAI技術が融合した革新的なビジネスモデルの発掘が可能と考えられます。両社が共生・協力する様々な方法を考え、全面的にサポートしていきたいです。

アストロデザイン 取締役 眞鍋吉仁氏は次のようにコメントしている。

アストロデザインは8K のハードウェア製品開発を得意としていますが、その活用方法を模索していました。この度、ソフトウェアとAI 技術に強みを持つKBSとの協業を通じて8K システムの収益性を高めることができ、非常に嬉しく思っています。

KBS とアストロデザインは、高度化されたAI によるVVERTIGO Live の技術とリアルタイム8K カメラソリューションのシナジー効果によって、スポーツ・コンサート・ライブコマースなど多様な映像制作分野における活用に向けた協業を継続し、コンテンツ制作環境の革新を続けて参ります。