Blackmagic Designによると、ヒルトン東京の3FにあるXRプロダクションスタジオに、URSA Mini Pro 12KカメラやSmart Videohubルーター、HyperDeck Studio 4K Pro、ATEMスイッチャーなど、数多くのBlackmagic製品が使用されているという。AV/ITシステムインテグレーターであるVega Project（ベガプロジェクト）株式会社が同スタジオの施工および運営を行っている。
Vega Projectはシステムインテグレーターとして主にアジアを中心にビジネスを展開しており、オフィスや会議室などのAV/ITインフラ整備を主軸にしている。さらにXRなどの最先端技術をリサーチして、新しいデバイスのテストなども行っている。2022年に同社が手がけた新宿のヒルトン東京内の施設は、3FのXRスタジオと4Fのイベント会場に設置された巨大LEDシステムの組み合わせで、オンライン、ハイブリッド、対面のイベントを同時にサポート。同社では、この施設の両スペースにまたがる大規模なイベントのプロダクションとスタジオ運営面を担当している。
同社スタジオオペレーター兼テクニカルアシスタントである黒田大佑氏は、次のようにコメントしている。
黒田氏：このチームでは、XR関連の新しいデバイスが発売されたら、どんな使い方ができるかテストをしたり、提携会社から依頼でインタビューなどの動画コンテンツの撮影や編集、配信なども行います。
同社テクニカルディレクター、ニコラス・ボックマン氏は、ヒルトン東京のスタジオについて、次のように説明する。
ニコラス氏：BCCJ（在日英国商業会議所）の紹介で、ヒルトン東京でスタジオを構築してビジネスをする機会を得ました。ヒルトン東京および社内チームと協力して、イベントなどの企画からスタジオやイベント会場のAVシステムの管理を行っています。
4Fの菊の間には国内ホテル最大級の湾曲LEDが設置されていて、このスタジオからその会場へライブ配信することも可能です。
同施設では、ATEM Television Studio Pro 4Kスイッチャー、Smart Videohub 12G 40×40ルーター、URSA Mini Pro 12K、URSA Mini Pro 4.6K（2台）、そして複数のBlackmagic Pocket Cinema Cameraを導入しており、そのほかモニタリング用のSmartView 4K、SmartScope Duo 4K、再生・収録用のHyperDeck Studio 4K ProやDeckLinkキャプチャーカードもそれぞれ複数使用している。
黒田氏：グローバル企業のクライアントがこのスタジオで動画の撮影をして、世界中のオフィスでその配信をするというような使い方もあります。
スタジオ以外にも、研究開発がメインの用途ですが日本橋に同じような機材構成のスタジオもあります。Blackmagic Designのカメラは全部で30台くらい所有していますね。
さらに同社では、モバイルプロダクションキットも構築しており、カートにSmartView 4K、ATEM Mini Extreme ISO、MultiDockレコーダーを装備している。ビデオ関連の機材はすべてBlackmagic Design製品で構築してあり、モバイルプロダクションキットとして、このカートのほかにPocket Cinema Cameraが3台付いてくる。機材が足りないときやホテルのスイートルームでインタビューを撮影するときなどは、このモバイルキットが活躍する。
ボックマン氏：Blackmagic Designの最大のメリットの1つは、中小企業にも優しい予算で、使いやすくて高品質なカメラを柔軟にシステムに組み込めることです。
Blackmagic製品によって、スタジオ以外でも使用できるプロダクションシステムも開発することができ、幅広い用途で使えるキットを非常にリーズナブルな価格で手に入れることができます。
Blackmagic製品の多くは互いに通信し、設定を直接同期します。クライアントのためにシステム構築する場合、Blackmagicでシステム全体を構築するのはすごくいいですね。繋げたらカチッとはまって、すぐに動作します。ちゃんと動くか心配する必要がないんです。
