Blackmagic Designによると、キャンドラ・アグスティヌス監督が「The Glorious Komodo Island」の制作にBlackmagic Design製品を使用したという。
キャンドラ・アグスティヌス監督は、身近に感じられる力強いストーリーを支えるデジタルコンテンツの制作に多くの時間を費やし、クライアントが独自のメッセージをオーディエンスと共有できるようにしている。ソーシャルメディアのキャンペーンからウェブシリーズ、短編映画まで、アグスティヌス監督は、視覚的なストーリーテリング戦略を通じて複数のマーケットに携わってきた。最近のプロジェクトでは、インドネシアのキョンエマス劇場のために、この地域の美しさと非日常的な環境をアピールする特別映像の制作を任された。
同作の制作責任者である、Mahaka Visual Indonesia(MVI)のCEO、ヘリジャント・ジュダータ氏は、キョンエマス劇場のために、教育的でインスピレーションに溢れたコンテンツを制作する任務を請け負った。これを受けジュダータ氏は、傑出した映像の制作をアグスティヌス監督に依頼した。10年以上の経験を持つアグスティヌス監督は、インドネシアの息を呑むような環境に観客を没入させるプロジェクトを制作するべきだと考えた。
インドネシアの映像作家兼ビジュアルストーリーテラーであり、自身の会社、DUCKOCHAN PROJEKTを運営するアグスティヌス監督は、「The Glorious Komodo Island」のために、10日間かけてドラマチックな空撮、海洋生物の水中映像、ビーチや丘の壮大なショットの撮影を行い、1,000以上のファイルを撮影した。インドネシアのラブハンバジョを紹介するこの作品は、この地域を訪れるツーリストにインスピレーションを与え、視聴者たちにこの島の文化を伝えることを目的としている。「The Glorious Komodo Island」は、巨大なIMAXスクリーンとプロ仕様のオーディオビジュアル・セットアップが装備されたキョンエマス劇場で、満員の観客を前にプレミア公開された。同作は、イマーシブな劇場体験を観客に提供し、この地域の息を呑むような観光スポットを紹介している。また同時に、同作はこの映像をキャプチャーするのに使用された最先端のカメラテクノロジーも紹介している。
アグスティヌス監督は、この作品を撮影するにあたり、高画質に対応し、高度な機能を搭載したURSA Mini Pro 12K OLPFやBlackmagic Pocket Cinema Camera 4KなどのBlackmagic Designデジタルフィルムカメラを使用した。URSA Mini Pro 12K OLPFは、人気のURSA Miniの筐体に12Kスーパー35センサーと14ストップのダイナミックレンジを搭載している。また、高性能な光学ローパスフィルター(OLPF)により、驚異的なディテールを持つリッチなイメージが得られる。同様に、3/4イメージセンサー、MFTレンズマウントなどのPocket Cinema Camera 4Kのプロ仕様の機能により、ワイドダイナミックレンジが得られる。さらに低照明条件での性能とBlackmagic RAWにより、ハイエンドのハリウッドレベルのデジタルイメージを実現するハンドヘルドの撮影オプションとなっている。
ラブハンバジョのあらゆる見どころをキャプチャーするために、アグスティヌス監督は、8K解像度の撮影にはURSA Mini Pro 12K OLPFを使用し、4K解像度の撮影にはPocket Cinema Camera 4Kを使用した。両方のカメラでExtended VideoのBlackmagic RAWフォーマットを固定ビットレート設定で撮影することで、観客が自然を身近に感じられるような傑出した映像を撮影できたという。
アグスティヌス監督は、次のようにコメントしている。
アグスティヌス監督:高解像度でフッテージを撮影したい場合、URSA Mini Pro 12K OLPFは私の第一選択肢です。
また、「The Glorious Komodo Island」はインドネシアでURSA Mini Pro 12K OLPFを使用した初めてのプロジェクトであると説明する。
アグスティヌス監督:URSA Mini Pro 12K OLPFは、非常にユニークな方法で、視聴者をその場にいざなうようなイメージを撮影できる素晴らしいカメラです!
Pocket Cinema Camera 4Kは、動きのある撮影やバックアップ用に最適です。これらのフッテージを注意深く組み合わせることで、シームレスな映像が得られます。
野外での撮影や自然の中での撮影は、プロダクションで様々な要望が生じる。アグスティヌス監督は、インドネシアは熱帯地域であるため、撮影の全体的な光環境が非常に難しいと説明する。
アグスティヌス監督:影が濃くない北半球での撮影とは大きく異なりますね。
優れたダイナミックレンジと、Blackmagic Designセンサー、特にBlackmagic URSA Mini Pro 12K OLPFのセンサーで撮影したフッテージの画質は、ディテールのキャプチャーに非常に役立ちました。これらのカメラを使用する究極のメリットはここにあると思います。光の問題などのコントロールできない状況も、URSA Mini Proで克服でき、プロジェクトを簡単に実行できます。
アグスティヌス監督は、Blackmagic Designのカメラを長年使用しており、2014年にこれらのカメラで最初に撮影した長編映画が、2015年にインドネシアの映画祭にノミネートされた。それ以降、同氏はストーリーテリングのプロジェクトやCM作品において、Blackmagic Designのカメラを使用し続けている。
アグスティヌス監督:2014年に、Blackmagic Designと同じポリシー、つまり高品質の映像を低価格予算で作るというポリシーで自分の会社を設立しました。
これが、私がBlackmagic Pocket Cinema Cameraを使用し始めた理由です。私たちの作品の品質を見て欲しかったんです。
基準を設定するために、これらのカメラを使用して長編映画を撮影しました。クライアントに対する私たちの売り込みポイントは、高品質の映像を得られ、なおかつブランディング戦略に使用する予算も残るということです。
簡単に言うと、Blackmagic Designカメラで使用できるRAWフォーマットの柔軟性により、あらゆる環境において、画質を心配することなく、あらゆる状況での撮影に対応できるのです。
DJIのドローンやGoProカメラを使った航空撮影や水中撮影に加え、島の自然の美しさを撮影するのに、Blackmagic Designのカメラを使用するもうひとつのメリットは、すべての工程をBlackmagic Designワークフローで実行できることである。編集とカラーグレーディングは、すべてDavinci Resolveで行ったという。
また、アグスティヌス監督と彼のチームは、同作の第2エピソードを2023年の12月に制作した。撮影はスンバ島で行われ、URSA Mini Pro 12K OLPF、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Pro、Pocket Cinema Camera 4Kを組み込んだBlackmagic Designワークフローが採用された。
アグスティヌス監督:すべてのポストプロダクションをひとつのツールで行いました。クライアントの要望に合わせてカラーグレーディングでき、巨大なスクリーンの上映にも対応できます。
Blackmagic Designのワークフローにおいて、DaVinci Resolveは非常に効率的で信頼性が高く、航空撮影や水中撮影したフッテージで、カラーのバランス調整なども可能です。
Blackmagic Designのワークフローは、すべてが効率的かつ実用的で信頼性が高いですね。