ティアック株式会社は、放送局での運用に対応したデジタルミキサーTASCAM Sonicviewシリーズに装填することでSMPTE ST 2110 IP接続を実現する64入力/64出力オプションカード「IF-ST2110」を2024年9月下旬に発売する。希望小売価格は税込605,000円。
TASCAM Sonicviewシリーズは2022年春に国内市場において販売を開始して以来、使い勝手の良いGUI、クラスを超えた高音質、コンパクトなサイズに加え、放送局の運用に適した機能の搭載により、国内、欧州を中心に多くの放送局に導入されている。
IF-ST2110カードの登場により、TASCAM Sonicviewシリーズはリーズナブルな価格でSMPTE ST 2110システムに対応可能な音声卓となる。
IF-ST2110 主な機能
- SMPTE ST 2110-30/31およびAES67に準拠
- 64入力/64出力(48kHz)、32入力/32出力(96kHz)
- SMPTE ST 2022-7対応
- NMOS IS-04/05対応
- メディアポート1/2と制御専用ポート搭載
仕様
ネットワークオーディオ伝送 | SMPTE ST 2110-30/31、AES67 |
コネクター | RJ-45 |
Gigabit Ethernet規格 | 1000BASE-T (IEEE 802.3ab) |
TASCAM Sonicviewとは
「TASCAM Sonicview 24」および「TASCAM Sonicview 16」は、96kHz動作、マルチカラータッチスクリーン搭載のデジタルミキサー。50年を超えるTASCAMのノウハウと技術を用いて新規開発された高性能Class 1 HDIAマイクプリアンプ、54bit float FPGAミキシングエンジンによる超低レイテンシーの達成など、クラスを超えた音質とスペックを実現している。
複数のカラータッチスクリーンによる直観的な操作性に加え、自由にアサインできる7レイヤーのカスタムフェーダーやDante I/O、USB I/O、GPIOなどの多彩なI/Oを標準装備、さらにデジタル入出力などの豊富なI/OオプションカードやDanteステージボックスなどによる拡張性と柔軟性を兼ね備えたデジタルミキサー。最新のファームウェアでは、放送用途に必要な各種機能を大幅に追加している。