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パナソニックは、超広角20mmから超望遠1200mmまでの焦点距離を1台でカバーする超高倍率ズームカメラ「LUMIX DC-FZ85D」を2024年7月26日に発売する(公式通販サイトで2024年7月5日10:00予約開始)。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税込64,400円前後。

FZ85からの進化点

  • 約236万ドットOLEDファインダー搭載 倍率 約0.74倍(DC-S5、DC-G99D、DC-G100Dと同等)
  • 約184万ドットの高精細3.0型タッチパネルモニター搭載(DC-TX2Dと同等)
  • ズームバック機能を搭載(DC-TX2Dと同等)
  • USB Type-Cに対応

遠くの被写体にぐっと近づける、超望遠ズーム

光学60倍ズームの超望遠1200mm

パナソニック独自の光学技術を結集し、光学60倍ズームを実現。FZ85Dは、20mm~1200mmという幅広い焦点距離に対応している。全体の様子をダイナミックに収められる超広角撮影から、狙いたい被写体の細かな表情までとらえる光学60倍の超望遠撮影まで、目の前で起こる一瞬を、スムーズなズーム操作で撮影できる。

6群全可動レンズが、高倍率ズームと小型化を両立

9面6枚の非球面レンズとEDレンズ3枚を含む12群14枚のレンズ構成に加え、「6群全可動レンズ」はズーム時に6群のレンズが動くことで超広角20mm~超望遠1200mmの高倍率ズームと小型化を両立。さらに全域で高速AFを実現したという。また、高分散高透過ガラスレンズを採用することで、高い透過性と描写力でよりシャープな画質を楽しめるとしている。

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超解像iAズーム

「超解像技術」の応用により実現した超解像iAズームを使えば、約1810万画素のセンサーを活かした高い解像感で、120倍までズームアップすることができる。

1cmマクロ撮影

W端で被写体に1cmまで近づいてもピントが合う、AFマクロに対応。被写体の細部まで精細に写せる。

ズームバック機能

望遠撮影時に被写体を見失ったとき、ワンボタンでズームアウトして被写体を素早く見つけることができるズームバック機能を搭載。本体天面にあるズームバックボタンを押し続けることで一時的にズーム倍率を下げて簡単に被写体を探すことができ、見つけた被写体を画面中央の枠内の位置に合わせた後、ボタンから指を離すと元のズーム倍率に戻る。

高速・高精度なAFと幅広いフォーカスモード

空間認識AF

画面に写るすべての被写体との距離を瞬時に算出する空間認識技術(DFD*テクノロジー)を採用した。従来から高精度に定評のあったコントラストAFがさらなる高速性を獲得し、AFの高速化と追従性能の向上を実現。急に訪れる決定的瞬間を、すばやい合焦機能で逃すことなく撮影できる。

影空間の被写体距離を瞬時に算出、AF速度 W端約0.09秒、T端約0.10秒の高速AFを実現し。高精度なコントラストAFにさらなる高速性が加わり、マクロから望遠まで幅広い撮影シーンにおいて、被写体に一瞬で焦点が合い、シャッターチャンスを逃さない。

240fps駆動 高速・高精度コントラストAF

コントラストAFは、位相差AFと比較して、小さいF値でもより高精度なAF精度を実現。撮影者の意図に応える精度の高いピント合わせが可能になり、ルミックスの誇る明るいレンズでの撮影を余すことなくサポートする。さらにFZ85Dは240fps駆動の高速・高精度コントラストAFに対応し、動く被写体への素早いピント合わせも可能。

多彩なオートフォーカスモード

  • 49点AF:最大49点のAFエリアから、カメラまかせで自動でフォーカスエリアを選択してピントを合わせることも、自分でタッチしてフォーカスエリアを選ぶことも可能。被写体が中央にいない時や、被写体が画面の隅にいる場合にも活躍する。
  • 顔・瞳認識AF:人の顔を自動的に検知(最大15人まで)。顔が画面内のどの位置にあっても、顔に露出やピントを合わせることができる。FZ85Dは顔認識に加え、より精微な瞳認識AFを搭載。さらに作画意図に合わせて、手前の瞳、奥の瞳にタッチでフォーカス位置を切り換えることもできる。
  • ピンポイントAF:より細かなピント調整ができるピンポイントAFを搭載。一度タッチすると、その部分が拡大表示される。そこからさらにピントを合わせたい場所をタッチすることで、より細かな設定が可能。ダイヤルとピンチ操作で約3~10倍、PinP(Picture in Picture) 時には約3~6倍に拡大・縮小できる。ピンポイント拡大時間は、3段階から調整可能。

マニュアルフォーカス

  • MFアシスト:MF撮影時に、ピントの位置をシビアに合わせることができるMFアシストを搭載している。ダイヤルとピンチ操作で約3~10倍、PinP(Picture in Picture)時には画面の一部(フレーミングスクリーン)を拡大表示させ、約3~6倍に拡大・縮小できる。
  • ピーキング:MF時およびAF+MFのMF時に、ピントのピーク位置が色つきで表示されるピーキング機能を搭載。被写体のどの部分にピントが合っているのかひと目で確認でき、細かなピント合わせが求められるマクロ撮影などで活躍する。 ピーキング表示は5種類の色から選択でき、検出レベル別に色を変えることで分かりやすい表示を実現している。ファンクションボタンに割り付ければ、ライブビューで被写体を確認しながらピーキングレベルを途中で切り換えることができるなど、使いやすさも追求している。

超望遠撮影でも手ブレを抑制

レンズシフト式(光学式)手ブレ補正

ブレを抑えてキレイに撮れるレンズシフト式(光学式)手ブレ補正を搭載。ルミックスのレンズシフト式(光学式)手ブレ補正は、手ブレを検出するセンサーが高い精度で揺れそのものを検出し、揺れを打ち消すようにレンズを動かし続けることで、手ブレを抑制する。ズーム撮影時や手ブレしやすい夕暮れや室内での撮影、また、フレーミング時の手ブレも抑えるため構図を決めるときに便利だ。さらに、動画撮影時も手ブレを抑える。

決定的な一瞬の場面を、写真に残す

フル画素メカシャッター・約10コマ/秒の高速連写

約18.1M 高感度MOSセンサーとヴィーナスエンジンの処理能力の向上により、連写スピードが高速化。メカシャッターによる連写で、フル画素のまま約10コマ/秒のスピードを実現した。一般的な電子シャッター方式で素早く動く被写体を撮影すると、動いた部分だけ歪んで写ってしまうことがあるが、メカシャッター方式なら、動く被写体に対しても連写可能。

約6コマ/秒、高速AF追従連写

約18.1M 高感度MOSセンサーとヴィーナスエンジンの性能向上により、最大記録画素(約18.1M)のままでの、AF追従連写※1約6コマ/秒を実現。一枚撮るたびにカメラが自動で被写体の動きを追従し、ピント合わせを行うので、素早く動く被写体の一瞬一瞬を鮮明に描写する。

決定的瞬間を作品にできる

4Kフォトモード(秒間30コマ連写)

パナソニック独自の4K技術を、写真撮影に応用した撮影スタイル「4K PHOTO」。これまで撮影に苦労していた絶好のシャッターチャンスを、撮り逃すことなく写真に残せる。A3相当のサイズまで引き伸ばせる高解像度で、これまでの撮影では捉えられなかったような決定的な一瞬を作品にできる。

4Kフォトモード3つの撮影方法

肉眼では捉えられない一瞬を、写真として捉えることができる「4Kフォトモード」。特に被写体の連続した動きや変化の中の一瞬は、誰もが撮影したい決定的瞬間だ。撮影シーンや作品づくりに合ったモードで、今まで撮り逃していた決定的瞬間を作品として残せる。

  • 4K連写:動きの速い被写体のベストな一瞬を捉えたいとき(スポーツ、飛行機、鉄道など) シャッターボタンを押している間だけ連写撮影し、撮影中は通常の連写と同じように、シャッター音が連続で鳴るので、通常連写と同じ感覚で撮影ができます。これまで連写で撮っていた被写体に最適な設定。
  • 4K連写(S/S):不意に訪れる決定的な瞬間を捉えたいとき(植物、動物、子どもなど) シャッターボタンを押すと連写撮影を開始し、もう一度押すと終了する、長時間の連写に適した設定。自然現象などの先の読めない被写体のシャッターチャンスを、長時間の連写撮影で捉える。
  • 4Kプリ連写:シャッターチャンスの瞬間に合わせて撮りたいとき(ボールを投げる瞬間など)4Kプリ連写では1枚の写真を撮る感覚でシャッターを押すと、押した瞬間の前後約1秒を連写撮影し、その約2秒間分の60コマの中から"ピッタリ"な瞬間を選べる。通常の撮影では逃していた決定的瞬間もしっかりと捉えることができる。

専用ボタンでかんたん切り換え

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4K PHOTOで撮影を開始したい時は、ワンタッチでドライブモードを変更できる専用ボタン(4Kフォトボタン)を押すだけ。撮りたい瞬間にすぐに撮影が始められる。ドライブモードを素早く切り換えることができ、撮るべき瞬間を逃さない。