Blackmagic Designによると、格闘技を専門とするカナダの制作会社「Champ Promotions」が、ブリティッシュコロンビア州ビクトリアで開催されたダイナミックなプロボクシングイベント「Round 4」で、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K ProおよびBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K G2デジタルフィルムカメラを使用したという。ソーシャルコマース・プラットフォームのMILLIONS.coで放送された同番組では、ATEM Mini Extreme ISOライブプロダクションスイッチャーにより、テンポの速いマルチカムのライブ配信が実現した。
ブライソン・ヒル氏と、カナダの元ライトヘビー級ボクシングチャンピオンであるジェイソン・ヘイト氏により、2021年に創設されたChamp Promotionsは、カナダ西部で行われる高品質のボクシングイベント制作に尽力し、ブリティッシュ・コロンビアの地で世界チャンピオンを目指すカナダ人ボクサーたちの助けとなることを目的としているという。「Round 4」では、32人のアマチュアボクサーによる16試合、そしてカナダのライトヘビー級のベルトを賭けたプロの4試合が行われた。
プロダクションのリーダーであるエリック・オートン氏は、Volare Mediaの制作ディレクターであるクリス・チザムとチームを組み、Blackmagic Designのワークフローを活用して、これらの試合のダイナミックなアクションを正確かつクリアに撮影・配信した。
オートン氏は、次のようにコメントしている。
オートン氏:リング内を移動して様々なアングルを撮影できるコンパクトなカメラが必要でしたが、試合は午後3時に始まり、遅い時間まで続くため、難しい照明や色の変化にも対応できる必要がありました。
リング両サイドのショルダーリグにマウントした2台のPocket Cinema Camera 6K Pro、1台のハンドヘルドPocket Cinema Camera 6K Pro、そしてリングから約15m離れた場所で高さ約7.5mの場所に設置したワイドアングル用のPocket Cinema Camera 6K G2がセットアップに組み込まれた。
オートン氏:これらのカメラの直感的な設計、特にタッチスクリーンとBlackmagic OSにより、ライブ配信の流れを遮ることなく、フォーカス、露出、その他のパラメーターをすばやく調整でき、全体的なルックも向上しました。
Champ Promotionsのセットアップの要となっているのは、試合のライブ切り替えと配信を行っているATEM Mini Extreme ISO、そして放送にアニメーション・グラフィックをシームレスに組み込むHyperDeck Studio 4K Pro放送デッキである。
オートン氏:ATEM Mini Extreme ISOは使い勝手がよく頑丈でマルチカムに対応しているので、試合をあらゆるアングルで撮影できます。
カメラアングルを切り替えながら、スイッチャーに内蔵されたFairlightミキサーでオーディオをリアルタイムで調整するマルチタスクが可能だったので、観客をハラハラするようなアクションに近づけて、視聴者体験を向上させることができました。
制作チームはボクシングの試合前に屋外で撮影された選手のバイオグラフィーをライブ配信に取り入れた。これらの映像はPocket Cinema Camera 6K Proを使ってBlackmagic RAWで撮影され、ダイナミックなミュージックビデオのスタイルで各選手のストーリーを紹介した。
オートン氏:照明条件が様々変化するこれらの映像を管理するには、Pocket Cinema Camera 6K Proの内蔵NDフィルターが必要不可欠でした。このNDフィルターのおかげでポスプロの時間を大幅に節約でき、予算内に収めることができました。
選手のバイオグラフィー映像にも、編集、グレーディング、VFX、オーディオプロダクション・ソフトウェアであるDaVinci Resolve Studioが使用された。
オートン氏:Blackmagic RAWで撮影することにより、ポストプロダクション、特にカラーグレーディングとシェーディングで驚くほどの柔軟性が得られます。
DaVinci Resolve Studioは、各選手のバイオグラフィー映像で、まとまりのあるインパクトのあるストーリーを維持しながらも、独特のビジュアルスタイルを実現できる直感的で強力なツールであることが証明されました。
バイオグラフィー映像を迅速にまとめる際には、編集ツールも役立ちました。
Blackmagic Designの革新とサポートにより、高品質なスポーツコンテンツをシームレスに撮影、制作、配信できたので、ライブイベントの境界を押し広げ、イマーシブな体験を視聴者に届けられるようになりました。