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DJIは、空撮体験を強化する中望遠レンズ「DL 75mm F1.8レンズ」を発売した。同社公式オンラインストアでの販売価格は税込231,000円。

このレンズは、DJIのDLレンズシリーズで最大の絞り値と最長の焦点距離を誇り、Inspire 3シネマドローンのZenmuse X9 Airジンバルカメラ用に設計されている。DL 75mmレンズの発売により、DJIのフルフレームレンズラインナップは超広角から中望遠まで拡大され、幅広い撮影ニーズに対応可能となった。

DJIのクリエイティブディレクター、Ferdinand Wolf氏は次のようにコメントしている。

Wolf氏:新しいDJI DL 75mmレンズの発表により、DJIは空撮やハンドヘルド撮影をさらに進化させ、映像制作業界に革新をもたらし続けます。DJIはクリエイターの創造力を解き放ち、ビジョンを実現するためのプロ仕様のツールを提供します。

75mmの長い焦点距離がもたらす豊かな映像表現

DJI DL 75mmは、DLマウントレンズシリーズで最長の焦点距離を持ち、被写界深度の深い映像が撮影可能。自然風景のディテールを捉えたり、高速カーチェイスを安全な距離からクローズアップで撮影できたり、複雑な構図の被写体を様々なシーンで捉えることができる。

F1.8の大口径レンズで、1日中快適な撮影を実現

DJI DL 75mmのF1.8という広い絞り値は、夜間や低照度下でも優れた撮像性能を発揮する。また、被写界深度を浅くすることで背景をぼかし、被写体に焦点を合わせたスタイリッシュな映像も撮影可能。Inspire 3のデュアルISOと組み合わせることで、街のナイトシーンをクリアに撮影し、光と影の美しさを空から捉える。

傑出した光学品質

DJI DL 75mmは9群10枚のレンズ構成で、3枚の特殊低分散レンズを使用。UMCコーティングにより内部反射を抑え、高コントラストでクリアな映像が得られる。これにより、高シャープネスと低色収差が実現し、細部まで忠実に再現する高品質な映像が可能となる。

軽量設計による高い操作性

DJI DL 75mmは空撮用に最適化された軽量設計で重量は269g。一体型カーボンファイバー製ハウジングの採用により、Inspire 3シネマドローンの高い可動要件を満たしている。カウンターウェイトブロックを使用して、ドローンの飛行バランスも維持できる。

Inspire 3の最新ファームウェア情報

DJI DL 75mm F1.8レンズや新機能に対応する最新ファームウェアは9月3日からダウンロード可能。 今回のファームウェア更新の内容は以下のとおり。

  • DJI DL 75 mm F1.8レンズに対応
  • Spotlight ProにPinPointモードが追加され、被写体としてGPS座標点の選択が可能に
  • ダイナミック ホームポイントの有効化に対応
  • 写真撮影時のオプションとしてAEBモードを追加
  • Waypoint Pro使用時、ジンバルロール角度の設定と記録に対応
  • 飛行制御パラメーターのExpoパラメーターに適応ヨー速度オプションを追加
  • ジンバルパラメーターに適応ジンバル速度オプションを追加
  • 飛行制御パラメーターにフライトモード保護を追加
  • ライブビューにジンバルロール角度を表示
  • カメラ詳細設定の表示パラメーターに、カスタム可能なフレームガイド比を追加
  • 送信機のHDMIポートにモニターを接続後、音声リソースの選択が可能に
  • アルバム内にて、送信機の動画キャッシュをSDカードにコピーすることが可能に
  • 映像のファイル名とフォルダー名にループコードを追加し、名前の重複を防止
  • Vision Assistのバックビューを非ミラー表示(非反転表示)に更新
  • 一部のマイナーな不具合を修正