RED DIGITAL CINEMA、「IBC 2024」出展。大判グローバルシャッター搭載「V-RAPTOR XL X」「V-RAPTOR X」を展示

RED DIGITAL CINEMAは、2024年9月13日から16日までアムステルダムで開催される2024年国際放送機器展（IBC）のREDブース（ブース番号：ホール11-スタンドC28、ホール8A-ルームMS14）で、大判グローバルシャッター「V-RAPTOR XL [X]」「V-RAPTOR [X]」シネマカメラを展示する。また、放送やライブイベント制作用に設計された新しい「RED CINE-BROADCAST MODULE」のデモも予定されている。

RED DIGITAL CINEMA CEOの大石啓二氏は、次のようにコメントしている。

画期的なグローバルシャッター、8Kカメラシステム

グローバルシャッターセンサーを搭載した「RED Global Vision」は、可能な限り自然で有機的な映像を撮影するための前例のない機能を提供するという。RED Global Visionの拡張ハイライトモードは、ハイライトの色とディテールをより効果的に捉えることを可能にし、厳しい照明条件や制御不能な環境においても、より滑らかで繊細なハイライトロールオフを実現するという。V-RAPTORシステムは、低照度環境において優れた性能を発揮し、20stopを超えるダイナミックレンジを提供することで、色の忠実性と正確性を保ちながら、微妙なディテールやニュアンスを捉えることができるという。

新しいグローバルシャッターセンサーには、Phantom Trackデュアルキャプチャー技術が搭載。同機能により、1台のカメラで2つの異なるシーン（R3Dクリップ）を撮影できるため、GhostFrameやフレームリマッピングを使用するバーチャルプロダクションのセットアップが簡素化される。また、セット上でのどちらかのビューのライブモニタリングにも対応。

RED CINE-BROADCAST MODULE

新しい「RED CINE-BROADCAST MODULE」は、V-RAPTOR XL [X]、V-RAPTOR [X]、標準V-RAPTORおよびV-RAPTOR XLカメラシステムと互換性を持つ。同モジュールは、12G-SDI経由で最大2チャンネルの4K 60P（HDR/SDR）のライブ放送をアンロックし、SMPTE ST 2110（TR-08）と最大4K 60P JPEG-XSフィードでIP放送に対応。LEMO SMPTE 311M/304Mハイブリッド光ケーブルコネクターを搭載しており、ラックマウント可能な2Rフルラックまたは4Rハーフラックベースステーションに接続可能。

放送局は、REDのライセンス対応REDコネクト機能を使用することで、スローモーション、AI/ML拡張、8K 120FPS R3Dを使用したヘッドセットへのライブ配信などの高度なワークフローを解除できる。

REDのDSMC3カメララインナップのための新しいBroadcast Colorパイプラインオプションは、放送またはストリーミング環境でのREDカメラのライブペインティングを可能にし、従来の放送コントロールを使用してオンデマンド調整とマルチカメラカラーマッチングを可能にするという。同ファームウェア対応機能は、業界標準のRCPを利用して、録画ファイルのメタデータにフレームごとの情報を保存しながら、IP経由でリアルタイムにペイントパラメータを制御。同オプションは、すべてのV-RAPTORおよびV-RAPTOR XLの標準ファームウェア・アップデートとして提供される。

IBC会場でのRED

REDは、ホール11のスタンドC28で、ニコンとニコングループのパートナーであるMark Roberts Motion Control（MRMC）と並んで、V-RAPTOR XL [X] + FUJINON Duvo HZK14-100mm、RED Cine Broadcast Module + Base Station、ブロードキャスト・カラー・ワークフロー、Cyanview RCPを使ったシネ・ブロードキャストなどのデモを行う予定。REDのKOMODO-XとKOMODOはスタンドのMRMCスライダーで紹介される。

また、ホール8AのルームMS14にミーティングとデモのためのスイートを設け、RED Cine-Broadcastの追加デモ、Phantom Trackのライブデモ、RED Connectのライブデモ、V-RAPTOR [X]、KOMODO-X、KOMODOカメラシステムの体験など、REDの全製品ポートフォリオを紹介する。

REDのテクノロジーは、以下を含む一部のパートナーブースでも紹介される予定。