LAWOは、2024年9月13日から16日までアムステルダムで開催される2024年国際放送機器展(IBC)の同社ブース(ブース番号:8.B90)で、「.edge」のオーディオおよびビデオ機能への重要な追加を発表する。同機能の追加には、オーディオ・ゲインと位相反転という2つの新しい内蔵パラメーターと、.edge処理ブレードごとに8192入力×4096出力のオーディオ・マトリックスを活用するオプションの可能性が含まれる。また、オプションライセンスとして、ビデオ色補正も利用可能。
同機能の追加により、オペレーターは、最大32のSDI入力(@1080p)、それぞれ最大32のオーディオ信号を受信するSDI信号にエンベッドされたオーディオチャンネルのレベルを調整できるようになった。各入力には専用のオーディオゲインコントロール(-30dB~+18dB)が装備。ゲインの変更は標準のオーディオ・シャフラーとエンベッダーの後に適用される。
各入力チャンネルに搭載されたフェーズ・インバーターにより、信号源からの距離が異なるマイクロホンの配置に起因する不要な干渉やアーチファクトの補正が可能。出力にも同じく新しいフェーズ・インバーターが搭載されている。
メディア・インフラストラクチャー担当シニア・プロダクト・マネージャーのジョン・カーター氏は、次のようにコメントしている。
カーター氏:LAWOの統一プラットフォーム全体と同様、.edgeはシステムの急速な更新を繰り返しながら継続的に進化しています。
ほとんどの機能強化は、OBトラックや施設に第二波のLAWOインフラを装備する過程にある顧客からのリクエストの結果です。各.edge処理ブレードは巨大な計算能力を備えているので、.edgeのゲートウェイ業務に加えて、ほとんどの標準機能とオプション機能を並行して実行し、妥協のない処理能力を実現できます。
Audio Matrix Shuffler (.amshuff)
オプションのAudio Matrix Shufflerライセンスは、LAWOのFlexサブスクリプション・ライセンス・メカニズムによって恒久的または一時的にアクティベートすることができ、.edgeブレードの能力を標準のオーディオ・シャフリング機能を超えて拡張する。
ブレードの各SDI出力にはすでにオーディオ・シャフラーが搭載されており、オペレーターは4つのIPレシーバーから任意のモノラルオーディオチャンネルを選択し、1つのSDI出力に組み込むことが可能。
.amshuffは、選択したプロセッシング・ブレードに128のレシーバーと64のセンダーを装備し、それぞれが64のオーディオチャンネルをサポートします。すべての入力ストリーム(RX/レシーバー)は8192×4096のルーティングマトリックスに入り、そこでソースを64の出力ストリーム(TX/センダー)のいずれかにパッチすることが可能。 個々のモノ・チャンネルのパッチ接続は、VSMを使用してプロセッシング・ブレード内で確立される。
また、必要に応じて、.edgeフレーム内のすべての処理ブレードに.amshuffインスタンスを割り当てることができる。さらに、送信側はテストとトラブルシューティングのために、個別のオーディオ・テスト・トーン発生器を提供。
.edge カラーコレクター(.colcor)
オプションのカラーコレクターライセンスは、.edgeにオンロケーションのRGB/YUVカラーコレクションツールを装備。.edgeブレードごとに最大32個のカラーコレクタを使用できる。カラー補正はプロキシ生成の上流で実行され、"legal"カラー/値のみが渡される("legal"レベルへの自動クリッピング)。色空間変換(HDR変換なしのUHD 12G-SDI BT 2020 – 1080p BT 709)もサポート。.amshuffと同様に、.colcorは.edge処理ブレードごとに利用可能。