ニコンは、同社の各事業の歴史、製品、技術などを一堂に展示した「ニコンミュージアム」をリニューアルオープンする。2024年10月12日のオープンに先立ち、施設内を報道陣に公開した。
施設概要
- 名称:ニコンミュージアム
- 開館日:2024年10月12日(土)
- 所在地:140-8601東京都品川区西大井1-5-20 株式会社ニコン 本社/イノベーションセンター1階
交通案内 JR横須賀線、湘南新宿ライン 西大井駅より徒歩約4分
JR京浜東北線、東京臨海高速鉄道りんかい線、東急大井町線 大井町駅より徒歩約12分
東急大井町線 下神明駅より徒歩約10分 - 開館時間:10:00~17:30(最終入館は17:00まで)
- 休館日:月曜日、日曜日、祝日および当館の定める日
※土曜日が祝日の場合は休館となる。
※荒天や交通機関の状況などで、休館や開館時間の変更をする場合があり。
- 入館料:無料
新しいニコンミュージアムのコンセプトは、「“伝統と革新”の歴史をエピソードとともに」としている。「エントランス」「インダストリー」「コンシューマー」「シアター」の4つのゾーンに分けて、1,300点の技術や製品を展示する。
「インダストリー」ゾーンでは、一般的には馴染みの薄いニコンのBtoB製品を展示。理解しやすいように、「見る」「写す」「作る」「図る」というイメージしやすい4つのブースに分けて展示をしている。
カメラやレンズ、双眼鏡を取り扱った「コンシューマー」ゾーンは、旧ミュージアムを踏襲しつつも、カメラウォールケースの幅は15mから27mに拡大。じっくりと堪能できるように、美術館のようなテイストに仕上げている。
旧ミュージアムとの大きな違いの一つがエピソードへのアクセスで、館内の展示品の中にはキャプションとともにQRコードを設置。このQRコードを手持ちのスマートフォンやタブレットで読み取ると、Instagramの中に格納してあるエピソードを観覧できる。その製品に関連する開発の裏側などを知ることができるようになっている。
ニコンの象徴を紹介する「エントランス」ゾーン
まず最初のエリアはエントランス。ニコンの原点である光学ガラスの歩みの一部を展示。ミュージアムショップを併設し、来館の記念となるオリジナルグッツを販売している。
ニコンの歴史が詰った「コンシューマー」ゾーン
コレクション展示を中心としたメインのゾーンだ。ニコンI型から始まる歴代のカメラやレンズはもちろん、報道や宇宙開発など、幅広い分野で活躍するニコン製品を紹介。創業初期から製造をし続けている双眼鏡や眼鏡の展示も行われている。
歴代カメラコーナー
一部のカメラの展示には、QRコードがついている。コードからミュージアムのInstagram公式アカウントにリンクし、さらに詳しい製品の説明を楽しむことができる。
F mount lenses
テーマ展示
タッチ&トライ
産業を支える技術を紹介する「インダストリー」ゾーン
一般には馴染みの薄い、産業や医療の分野で活躍するニコンの技術の展示ゾーンだ。「ニコンの技術のシンボル」である合成石英ガラスインゴットを中心に、半導体、エレクトロニクス、自動車などの産業分野をはじめ、ヘルスケア分野や学術分野など、さまざまな業界の発展に貢献する製品と技術が展示されている。
半導体・FPD露光装置
顕微鏡、天体望遠鏡、人工衛星コーナー
ヘルスケア製品・光加工機
測定機、測量機
ニコンを映像で楽しむ「シアター」ゾーン
140インチの大型スクリーンで、ニコンミュージアムのオリジナル映像を鑑賞できる。企画展などの各種イベントも随時開催する。
ニコンミュージアムは、カメラ業界注目の収蔵製品やフィルム時代のカメラが体験できる貴重な場だ。これほどの規模を実現しながら入場料が無料というのも驚きだ。ニコンユーザーはもちろん、カメラや写真に興味があるならば、楽しめること間違なし。ぜひ訪れることをお勧めしたい。