DxO Labsは、独自の編集ソフトウェアの最新バージョンである「DxO ViewPoint 5」を発表した。

DxO ViewPointは、形状の問題を解決し、パースの問題を補正し、画像の重要なディテール部分を完璧なものにするフォトグラファー用のツール。今回の大規模なアップデートでは、パース、スケール、および水平に対する強力な部分的変形を追加し、ReShapeツールをさらに強化した。DxO ViewPoint独自のボリューム歪像補正についても、使用方法を追加し、広角レンズによって引き起こされる展延を解決する。

プロダクトマネージャーであるファブリツィオ・デイ・トス氏は、次のようにコメントしている。

トス氏:画像全体についてであれ、特定部分に関するものであれ、パースやジオメトリを調整する必要がある場合、DxO ViewPoint 5ほどの力を発揮する製品は他にありません。

バージョン5ではコントロールのレベルがさらに強化されており、複雑で手間のかかる問題に対しても、エレガントでシンプルな解決策を提供します。

DxO ViewPoint独自のReShapeツールを使用すると、フォトグラファーは写真内の、微細でありながらも重要なディティールの再配置、再調整を行える。バージョン4で導入されたReShapeツールは、写真内の微細でありながらも重要なディティールの再配置、再調整を行うことを可能にした。バージョン5では、ReShape Fusionにアップグレードされ、画像をバランスよく調和させるための強力な方法をユーザーに提供。これまでは、ユーザーはツールのメッシュ内のポイントを手動でドラッグすることしかできなかったが、DxO ViewPoint 5では、さらに複雑な編集を行えるよう、移動、回転、スケールのオプションが導入された。さらに、効果を着実に周囲のポイントに伝播させていく革新的な「広がりスライダ」が自然で写真的な調整を可能にする。

また、新しい「固定枠線」チェックボックスは、画像の元のクロップ状態を維持。

ReShape Fusion:水平とパースの部分的編集

新しいReShape Fusionツールは、水平とパースをコントロールするための新モードが追加され、より多くの機能を提供。DxO ViewPointの元々あった水平ツールとパースツールに、部分調整のパワーが追加された。フォトグラファーは、再調整が必要な画像の特定の部分をターゲットにして簡単に調整できる。その上で、広がりスライダを使って微調整を行うことで、エフェクトを写真の他の部分に自然に馴染ませることが可能。また、固定枠線オプションは、フレームの端をロックし、変形後に空白のピクセルが生成するのを防ぐ。

ReShape Fusion:ボリューム歪像を局所的に補正

DxO ViewPointは、広角および超広角レンズで撮影された写真の端で発生する展延現象である「ボリューム歪像」を根本的に解決できるソフトウェア。これまで特殊な歪曲については画像全体レベルでの修正のみが可能だったが、ReShape Fusionツールのパワーにより、フォトグラファーたちは、精密に制御を通じて、画像の特定の領域だけに補正を適用し、様々な問題を修正し、作品をさらに洗練させることが可能となったという。また、広がりスライダと固定枠線機能を活用し、編集による影響を必要に応じて微調整することができる。

DxO ViewPoint 5:あらゆるワークフローにとって不可欠なツール

DxO PhotoLab 8内で有効にすると、その機能はRAWワークフローにおいて、フル品質を保った状態でのジオメトリの変形、補正、編集を可能にし、新たなレベルのコントロールをユーザーに提供するという。また、スタンドアロンで利用したり、他の写真編集ソフトウェアと併用し、様々な被写体に対して適切なバランスを実現できる。

価格とリリース状況

DxO ViewPoint 5(Windows版およびmacOS版)は、DxOのWebサイトにて以下の価格でダウンロード購入が可能。

  • DxO ViewPoint 5新規ライセンス:税込12,900円
  • DxO ViewPoint 5、v3またはv4からのアップグレード:税込7,900円

※30日間無料体験版を利用可能。

DxO ViewPoint 5は、DxO PhotoLab 8とのバンドルとしても購入可能。

  • DxO ViewPoint 5 + DxO PhotoLab 8:税込32,900円

ソフトウェアDxO FilmPack 7も追加すると、さらに大幅な節約が可能になる。

  • DxO ViewPoint 5 + DxO PhotoLab 8 + DxO FilmPack 7:税込41,900円