Thypochは、シネマレンズ「Simera-C」シリーズを発売する。Simera-Cレンズシリーズは、重量約400gとコンパクトなT/1.5シネレンズで、IBC 2024で発表された。

Simera-Cレンズは、既存のSimera photoレンズと同じ光学式を共有しているため、同じ画質とキャラクターを継承。より円形のボケを得るため、Simera photoの14枚羽根から16枚羽根に増枚されている。

主な特徴

  • 28mmから75mmまでの4つの焦点距離により、多彩な物語を実現。
  • T1.5の一貫した高速絞りと16枚の虹彩羽根による丸く美しいボケ。
  • 390~470gの小型・軽量。車載、手持ち、ジンバル撮影に最適。
  • ミラーレスカメラやDJI Ronin 4Dのようなシネマカメラとの互換性。
  • 少ない色収差と高解像度。
  • メートル単位とインペリアル単位のデュアルフォーカススケール。
  • レンズ4本セットのアルミ製ハードケースに対応。キャビンケースに収納可能なサイズで、付属のショルダーストラップで持ち運びも可能。

28mm、35mm、50mmから75mm(将来的には21mmも追加)までのSimera-Cフルフレームレンズは、ほとんどの撮影状況に対応できる。16枚羽根の虹彩とT1.5の均一な高速絞りを備えた同レンズは、空間的な視覚的インパクトを生み出し、画像の没入感が向上する。

Simera-Cレンズは非球面レンズ、EDレンズ、高屈折率レンズで構成され、高解像度と色収差の制御を可能にし、8K高解像度映像制作に理想的だという。さらに、高屈折率マルチコートを採用し、フレアやゴーストの発生を最小限に抑える。強い逆光条件下でも、Simera-Cレンズは高いコントラストと全体的にきれいな画像を提供する。

Simera-Cレンズは、ソニーαミラーレスカメラ、ソニーFXシネカメラ、RED、DJI Ronin 4D、ARRIシネマカメラと完全に互換性がある。

コンパクトなSimera-CレンズをDJI Focus Proのようなオートフォーカスシステムと組み合わせることで、機材の取り扱いが合理化され、クルーの負担が軽減され、撮影の柔軟性が高まるという。さらに、DJI Ronin 4D FlexシステムとソニーVenice Rialto Extensionシステムに取り付けると、Simera-Cレンズは、ローショット、肩越しの視点、狭い車内などの難しいアングルも難なく撮影できる。同セットアップにより、映画的な表現が広がるだけでなく、撮影の俊敏性、操作性、創造的な範囲が向上するという。

Simera-Cレンズは、210°のフォーカススローと同一のギアポジション設計を共有している。レンズやアクセサリーを交換する際に再調整の必要がない。同機能は、特にジンバルやスライダーを使用する場合、再バランス調整の時間を削減し、撮影効率を高める。

発売時期

ソニーEマウント用Simera-C 28mm、35mm、50mm、75mm T/1.5(ブラック仕上げ)は、4本セットでアルミ合金ケースに収納され販売される。個々のレンズでも販売される。2024年11月中旬に出荷予定。