キヤノンは、EOS VR SYSTEMの3D映像撮影用レンズとしてAPS-Cサイズカメラに対応した※「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」を2024年11月中旬に発売する。希望小売価格はオープン。キヤノンオンラインショップ販売予定価格は税込77,000円。
※2024年10月29日時点での対応カメラは「EOS R7」のみ。Ver1.6.0以降のファームウェアの適用が必要被写体に迫った近接撮影において立体感のある映像撮影を実現する3Dレンズ
2つのレンズの間隔を「RF-S3.9mm F3.5 STM DUAL FISHEYE」より狭い約11.8mmとすることで、被写体までの距離が50cm未満の近接撮影でも高画質な3D映像を撮影できるという。料理やペーパークラフトなど手元で作業をするシーンや、ペットなど被写体に寄った撮影においても、質感や立体感を表現した映像を実現し、まるでそこにあるかのような3D映像を楽しむことができるとしている。
画面全体での高画質とAF機構の搭載などによる快適な操作性を両立
「UD(Ultra low Dispersion=特殊低分散)レンズ」2枚を含む7群9枚のレンズを効果的に配置することで、画面全体での高画質を実現。また、プリズムを用いないレンズ構成とすることで、質量約131gの小型・軽量設計となっている。さらに、ステッピングモーター(STM)で駆動する二眼連動のAF機構を搭載し、一般的なRFレンズと同様の操作感で高速・高精度なAFを可能にしたという。
EOS VR SYSTEM専用アプリケーションとの組み合わせでさまざまな視聴フォーマットに対応
EOS VR SYSTEM用のPCアプリ「EOS VR Utility」では、3D Theater形式での出力に加えて、180°VRフォーマット、360°VRフォーマット、Apple Vision Proの「空間ビデオ」に対応したMV-HEVCフォーマットに変換可能(MV-HEVCフォーマットへの変換はmacOSかつApple Silicon Macのみ)。
また、Adobe Premiere Pro(別売)専用プラグイン「EOS VR Plugin for Adobe Premiere Pro」では、180°VRフォーマットへの変換ができるなど、さまざまな視聴フォーマットに対応している。