ShotDeckは、ビジュアルコミュニケーションプラットフォーム「Canva」との統合を発表した。同統合により、140万点以上の検索可能なショットに即座にアクセスできるようになり、Canvaでプレゼンテーションなどをデザインする際の可能性が広がり、映画制作者やデザイナーのクリエイティブ・プロセス効率化が期待されるという。
アカデミー賞にノミネートされた撮影監督であり、ShotDeckの創設者であるローレンス・シャー(ASC)は、次のようにコメントしている。
シャー氏:クリエイターにとって、適切な参考画像を見つけることは時間のかかる作業であることを理解しています。
このCanvaとの統合により、私たちの驚くほど詳細なライブラリをユーザーが利用できるようになり、クリエイティビティに集中できるようになりました。
2015年にシャー氏によるプロジェクトとして始まったShotDeckは、ディレクター、撮影監督、デザイナー、広告関係者、映画学生、教育者などの巨大なコミュニティに成長し、ピッチデッキやルックブック用の参考画像を探したり、インスピレーションを与えてくれる新しいタイトルを発見するために同サイトを利用しているという。140万枚以上のショットは、それぞれ細心の注意を払ってタグ付けされ、フレームサイズ、構図、照明の質などを含む数十のフィルターで分類されている。ShotDeckのリソースをCanvaに直接統合することで、ユーザーはこれらの画像を素早く見つけて活用し、プロジェクトを次のレベルに引き上げることができるという。
Canvaのグローバル・パートナーシップ責任者であるケイト・マースデン氏は、次のようにコメントしている。
マースデン氏:ShotDeckをCanvaに迎えることができ、とても嬉しく思っています!
Canvaは、エンターテインメントのプロフェッショナルがクリエイティブなアイデアを表現し、映画やテレビのプロジェクトに命を吹き込むことができるよう、力を尽くしています。
私たちは、際立ったビジュアルが、プロジェクトの許可を得るか否かを左右することが多いことを知っています。ShotDeckと協力することで、クリエイターが簡単にアイデアを視覚化し、協力し、他とは一線を画すビジュアル作品を制作できるようになります。
クリエイティビティを高める合理化されたワークフロー
同統合により、ユーザーはCanvaエディタ内で直接ShotDeckから画像を検索できるようになり、異なるプラットフォーム間を移動する必要がなくなる。ユーザーは希望のビジュアルに関連するキーワードを入力するだけで、ShotDeckのデータベースがニーズに合った画像を提供してくれる。また、ShotDeck内ですでに「デッキ」を作成している場合は、そのフォルダを利用し、Canvaのデザインに画像をドラッグ&ドロップすることで、クリエイティブな作業をより効率的に行うことができる。
世界中のクリエイターに力を与える
両社は、このコラボレーションがクリエイティブなビジュアルデザインにおける創造性と革新性をどのように刺激するのかに期待を寄せているという。ユーザーはCanva App StoreでShotDeckライブラリの利用を開始できる。また、ShotDeckはiOSストアでも別途提供されており、iPhoneやiPadでいつでもどこでもリファレンスショットを見つけることができる。
CanvaとShotDeckは、Canvaがプレゼンティングスポンサーを務めたAFI FESTで、250人を超えるエンターテイメント関係者の聴衆を前に、同統合を発表した。ローレンス・シャーを講師に招いた同共同ワークショップでは、インパクトのあるビジュアル・ピッチを開発した同氏の経験に焦点を当て、参加者にCanvaとShotDeckを使って次世代のテレビや映画のプロジェクトを実現する方法を紹介した。