Metabones、EF-MFTマウントTスピードブースター「ULTRA 0.71x II｣「XL 0.64x II」発売

2024.11.25

Metabonesは、キヤノンEFマウントレンズ→マイクロフォーサーズマウントTスピードブースター「ULTRA 0.71x II」「XL 0.64x II」を発売した。これらのアップデート製品は、パナソニックGH7を含む対応カメラでの位相差検出オートフォーカス（PDAF）、対応するキヤノン、シグマ、タムロンレンズでのスムーズな絞り、ボディ内手ぶれ補正（IBIS）と光学式手ぶれ補正（OIS）の両方の最適化されたサポートなど、オリジナルの独占機能を継承しているという。

ULTRA 0.71x IIは、前モデルと同じ光学系を採用。超高屈折率タンタルベースの光学ガラスを採用した5枚/4グループの光学設計で、特にMFTマウントTセンサーサイズとフィルタースタックに最適化され、卓越した光学品質を実現している。画像全体のMTF（変調伝達関数）も向上。また、装着したレンズのシャープネスを常に向上させ、劣化させることはないという。装着したレンズの焦点距離を0.71倍短縮（拡大）し、明るさを1段分アップさせる。

同様に、XL 0.64x IIは、6枚/4グループの光学設計を前モデルと共有。焦点距離を0.64倍短縮（拡大）し、明るさを1-1/3段増加させる。どちらもアメリカのコールドウェル・フォトグラフィック社によって設計されている。

ULTRA 0.71x IIは、OMシステムカメラに適合するように再設計されている。そのため、パッシブ/非電子式MFTマウントのレガシーカメラのサポートは終了となる。カメラのマウントに電気接点がない場合、サポート対象外となる。例えば、2012年の初代Blackmagic Cinema Camera 2.5kや2013年のDigital Bolex D16はサポートされない。

さらに、ULTRA 0.71x IIおよびXL 0.64x IIには、フルマニュアルのキヤノンEFマウントレンズのEXIFデータを設定し、スピードブースターのボタンを押すことで呼び出すことができる新機能が追加。

様々なMetabones EF-MFTマウントTスピードブースターとスマートアダプターの違いは、以下のとおり。

	EF-MFTマウントTスピードブースターULTRA 0.71x II	EF-MFTマウントTスピードブースターXL0.64xII	EF-MFTマウントTスマートアダプターII EF-MFTマウントT CINEスマートアダプター	EF-MFTマウント T CINE ULTRA 0.71x EF-MFTマウントT CINE XL 0.64x EF-MFTマウント T SUPER16 0.58x EF-BMPCC4K T シネ ULTRA 0.71x EF-BMPCC4K T シネ XL 0.64x EF-BMPCC4K T ULTRA 0.71x EF-BMPCC4K T XL 0.64x EF-BMCC T 0.64x EF-M43マウントTスマートアダプター（廃番） EF-MFTマウント T ULTRA 0.71x（IIに交換） EF-MFTマウント T XL 0.64x（IIに交換）
OMシステムカメラをサポート	〇	×	〇	×
パッシブ（非電子）MFTマウントを備えたカメラをサポート	×	×	〇	〇
パナソニックテレコンバーターをサポート	×	×	〇	×
LEDインジケーター	×	×	〇	×
マニュアルレンズのEXIF	1	1	3	×
より強力なプロセッサ	〇	〇	〇	×

Metabonesは、2024年11月22日時点では、オリジナルバージョンのファームウェアサポートを終了する意図はないことを既存のユーザーに保証するという。なお、ULTRA 0.71x、XL 0.64x、およびすべてのBlackmagic用Metabones製品については、アップデートは行わず、当面の間、従来どおりの予定だという。

また、今回の新製品発売と同時に、EF-MFTのファームウェアVer.4.20を公開した。既存のユーザーは、metabones.comからMetabonesアプリをダウンロードし、SUPPORT/DOWNLOADリンクをクリックして最新バージョンを入手可能。