株式会社IMAGICA GROUPは、2024年12月3日(火)~6日(金)の4日間、東京国際フォーラムにて開催されるCGとインタラクティブ技術に関する国際会議と展示会である「SIGGRAPH Asia 2024」にゴールドスポンサーとして参画することを発表した。
講演会「Exhibitor Talks」では、共同研究を行っている大学や協業先の企業を招待し、AIやML(機械学習)などを活用した最新のコンピュータビジョンやCG技術などの講演を実施。展示会でもAIやVFXなど最先端技術を活用した同社グループと協業先との実績を展示、加えて学会発表等のセッションにて同社グループ各社のスタッフが登壇を予定している。
SIGGRAPH Asia 2024 開催概要
- 大会:2024年12月3日(火)~6日(金)
- 展示会:2024年12月4日(水)~6日(金)
(同社出展ブース:J-16) - 場所:東京国際フォーラム(有楽町)
Exhibitor Talk(講演情報)
1.Exploring the experience of 3D contents(3Dコンテンツ体験の探求)
- 日時:12月4日(水)13:00~15:00
- 場所:Hall B7(2)、B Block、Level 7
Part1:SIGGRAPH 2024 Behind the Scene
IMAGICA EEX×NTT 好奇心が加速させる基礎研究の未来
講演者:
日本電信電話株式会社(以下:NTT)サイバー世界研究プロジェクト 主任研究員 千明 裕氏
IMAGICA EEX CEO兼CCO 諸石 治之氏・石井 康平氏・由良 俊樹氏
NTTの千明 裕氏が登壇し、SIGGRAPH 2024のEmerging Technologies展示2件について、その背後にあるテクノロジーや事前検証、現地構築に関して公演予定。
Part2:フィギュア造形の3Dデータ化がもたらす新たな可能性
講演者:
株式会社海洋堂 造形師 松村 しのぶ氏
IMAGICA EEX クリエイティブディレクター 古谷 憲史氏
IMAGICA GROUP 事業開発部 副部長 五味 大輔氏
海洋堂の造形師、松村しのぶ氏が登壇し、動物や恐竜の造形について講演予定。また、同社が実施したフィギュアのモデリングデータを活用した新たな体験の模索について、ディスカッションを行う。
2. ANIMINS project: Developing AI-based creator’s support tools for Anime production(in Japanese)アニメ制作とAI支援技術の可能性
- 日時:12月5日(木)13:00~15:00
- 場所:Hall B7(2)、B Block、Level 7
講演者:
AI Mage Inc. 代表取締役 CEO Xin Zhang氏
OLM Digital 取締役 四倉 達夫氏
OLM Digitalは、経済産業省およびNEDOによる生成AIの開発強化を目的とした「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」プロジェクトに採択された。セッションでは以下の内容を通じて、アニメ制作におけるAI活用の可能性を探る予定。
- ANIMINSプロジェクトの概要
- プロジェクトメンバーであるAI Mage Inc.による類似画像検索技術の発表
- 日本のアニメ制作会社を招いたパネルディスカッション
3.Real-time sensor analysis with Machine Learning , AI and Computer Vision
- 日時:12月6日(金)14:00~16:00
- 場所:G409、G Block、Level 4
Part1:Presentation Title::Infiniworkflow:AI Vision Powered Imaging Platform
講演者:
Photron USA CTO Suki Samra氏、Mehar Samra氏
IMAGICA GROUP アドバンストリサーチグループ ディレクター 久保田 純氏
リアルタイムのセンサーデータを活用してAI、ML、およびコンピュータビジョンのパイプラインをノーコードで構築するためのフレームワークを紹介し、デモを行う予定。
Part2:Low latency pose estimation with event camera for interactive VFX
講演者:
奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)光メディアインタフェース研究室 大武 一平氏
OLM Digital シニアリサーチャー 前島 謙宣氏
奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)、千葉大学と同社で共同研究を行っている、ステージライト照明下におけるリアルタイム3D姿勢推定技術の発表および最新の取り組みを紹介予定。
IMAGICA GROUPブース(No.J-16)での展示内容
1.- Infiniworkflow(Photron USA&Photron)
リアルタイムのセンサーデータを活用してAI、ML、およびコンピュータビジョンのパイプラインをノーコードで構築するためのフレームワークを紹介予定。
2.- リアルタイムVFX生成のための3D姿勢推定技術
(協力:奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)、千葉大学)
パフォーマーの動きに応じたインタラクティブなVFX演出を可能にする、リアルタイム3D姿勢推定技術。ライブエンタテインメントシーンでの利用を前提とし、ステージライトのような照明変動の激しい環境でも、パフォーマーの3次元的な姿勢を、安定かつリアルタイムに近いスピードで抽出する。奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)と千葉大学とで共同研究を実施している。
3.- High Speed Volumetric Capture※(ハイスピードボリュメトリックキャプチャ)/ Time Space View※(タイムスペースビュー):3次元形状の時間変化解析技術
(協力:Leeds大学)
※High Speed Volumetric Capture…40方向以上から高速現象を撮影し、3Dモデル動画化を可能にするサービス
※Time Space View…CAE解析結果や実験撮影データを比較・簡易計測できる開発支援ビューワー
CAE解析結果や実験撮影データを比較・簡易計測できる開発支援ソフトウェア。
通常のカメラでは挙動や変形の様子がわかりにくい物体に対して、3次元形状の時間変化を計測/記録し、さらに変形量の解析やCAD/CAEとの比較などを行うことで、製品設計等へのフィードバックを目指している。
4.- 煌めきディスプレイ(協力:イノラックスジャパン、NTTアドバンステクノロジ)
「煌(きら)めきディスプレイ」とは、イノラックスジャパン株式会社が独⾃で光学デザインとアルゴリズムの開発をしたディスプレイ。従来のディスプレイの表示要素に欠けていた自然界で見える煌めきを、高解像度・高光線度で再現可能。同社では、コンテンツ制作のためにUnity/Photoshopで使用可能な専用プラグインを開発。今回、ディスプレイに様々な画像を写し、煌めきを体感できる展示を実施。煌めきディスプレイをビジネスの場に導入することで、これまで実物(商品・製品)がないと「伝えることができなかった」商品・製品の本物に近い良さを、実物がない場所でもお客様に伝えることを可能とし、購買意欲の向上を目指している。
5.- Exploring the experience of 3D contents
(協力:海洋堂、カラー、OLM Digital、IMAGICA EEX)
フィギュアのモデリングデータを活用した新たなコンテンツ体験模索の試み。フィギュアの造形企画製作、販売を行う株式会社海洋堂の協力のもと、同社にてフィギュア調・セルルックなどの質感をつけたレンダリングを実施。また、株式会社カラーの協力により、アニメキャラクターのフィギュア実物展示およびレンダリング結果の紹介も行う予定。
その他、学会発表等セッション
1.学生集まれ! プロダクションミートアップ
- (1)
日時:12月5日(木)15:30~17:00
場所:ホールE
IMAGICA GROUP、OLM Digital - (2)
日時:12月6日(金)14:30~16:00
場所:ホールE
OLM Digital
2.Courses/ Technical Communications/ Birds of a Featherでの登壇
- (Courses) DevOps for Movie and Cartoon Production
日時:12月3日(火)16:00~
場所:G602、G Block、Level 6 - (Technical Communications)Fast Leak-Resistant Segmentation for Anime Line Art
日時:12月4日(水)13:36~13:48
場所:G510、G Block、Level 5 - (Technical Communications)Improved Morphological Anti-Aliasing for Japanese Animation
日時:12月5日(木)14:46~14:58
場所:G510、G Block、Level 5 - (Birds of a Feather)CG in Japan 日時:12月3日(火)14:15~15:15 場所:G407、G Block、Level 4
- (Birds of a Feather)Discussion with VFX Producers in Japan: How to get the work?/
How do we create an R&D department in studio?
日時:12月4日(水)11:00~12:00
場所:G407、G Block、Level 4 - (Birds of a Feather)Women in CG
日時:12月4日(水)11:00~12:00
場所:G408、G Block、Level 4 - (Birds of a Feather)CG in Asia
日時:12月4日(水)13:00~14:00
場所:G408、G Block、Level 4 - (Birds of a Feather)DevOps in Production
日時:12月4日(水)14:15~15:15
場所:G408、G Block、Level 4 - (Birds of a Feather)OLM OpenTools Project: Introducing Latest Tools for Anime
日時:12月6日(金)11:00~12:00
場所:G407、G Block、Level 4 - (Birds of a Feather) R&D for Anime Production: Collaborative Cultural Craft of Art, Science, and Engineering
日時:12月6日(金)14:15~15:15
場所:G408、G Block、Level 4
3.Live Drawing
The Art of Background Design in "The Apothecary Diaries"
(アニメ「薬屋のひとりごと」のキービジュアル制作過程の実演)
日時:12月4日(水)16:00~
場所:Hall E – Talk Stage、E Block、Level B2
講演者:Katsumi Takao氏
※Supported by IMAGICA GROUP and OLM Digital