ATEN、4入力2出力HDMIプレゼンスイッチャー「VP2420」発表。4K60P、マルチビュー対応

ATENジャパン株式会社は、4入力2出力HDMIプレゼンスイッチャー「VP2420」を2024年12月より発売する。VP2420は、親会社のATEN Internationalが、2024年10月28日に発表した製品で、4K60Pの高解像度とマルチビュー機能（複数の映像を1つの画面に表示する機能）に対応している。

VP2420は、チームでのコミュニケーションをスムーズにし、効率的な意思決定を実現するためのツールとして設計された。同製品は、異なる解像度のディスプレイ間で映像ソースを簡単に切り替え、デバイスの接続時や切断時にも会議の流れを妨げずにスムーズに動作する。さらに、表示するコンテンツの配置やレイアウトを直感的に調整できるため、小中規模の会議室、教室、コントロールルームなどでの合同プレゼンや研修など多様なシーンでの課題を解決するという。

小規模から中規模の会議で、複数の参加者が同時にコンテンツを表示することが困難な場合、ATEN VP2420の最大4つの映像を4K60Pの高画質で1つの画面に表示できる「マルチビュー」機能と自動レイアウト調整機能が柔軟なコンテンツ表示を可能にする。

さらに、同製品はコンテンツを細部まで高精細に描写するため、優れた視覚体験を実現。また、目的に応じてマルチビュー表示のレイアウトを自由に設定できる。これらの機能により、データを同時に並べて表示し、比較しながらアイデアの共有を行うことで意思決定をスムーズに実現できるという。

VP2420は、1台の画面のみに複数の映像を表示するだけでなく、2台のディスプレイを独立して使用することも可能。例えば、片方のディスプレイに4つの映像をまとめて表示しながら、もう片方のディスプレイには重要な内容を拡大表示することで、注目のポイントを常に確認しながら会議を進行できる。

6つのマルチビュー・レイアウトは、教育現場での教材表示にも最適だという。クアッドビュー、トリプルビュー、ピクチャー・イン・ピクチャー（PiP）、ピクチャー・バイ・ピクチャー（PbP）、フルスクリーンビューなど、1秒以内で切り替えられる表示レイアウトが用意されており、適切なレイアウトを選択することで、活発な授業や研修を実現できる。

また、音声を追加したり、音声のみを取り出して使用できる機能も備えており、様々な音声の構成に対応。スタンドアロンでの使用でも、コントロールシステムと組み合わせての構成でも、最大4台のプレゼンテーションスイッチとカスケード接続ができるため、簡単にソースを制御することができ、将来的なスケールアップにも柔軟に対応する。制御方法は、前面パネルのボタン、IRリモコン、Web GUI、モバイルアプリ、RS-232、Ethernetの中から適した方法を選択可能。

複雑な情報を素早く解釈できる環境が求められる交通ハブ、セキュリティー運用ルーム、緊急対策室、コントロールルームなどの現場では、VP2420をビデオウォールと組み合わせ、マルチビュー表示と簡単なレイアウト調整機能を活用することで、多くの情報を複数のモニターに効率よく表示できる。4K60Pの高画質対応で、異なるレイアウトを1秒以内に切り替られるため、緊急時の判断や複数部門の迅速な連携をサポートする。

製品発表会において、ATEN Internationalの副社長であるニコラス・リン氏は、次のようにコメントしている。

新製品である4入力2出力HDMIプレゼンスイッチャー（4K60P、マルチビュー対応）「VP2420」の主な機能