アドビは、Premiere Proのアップデート「25.1」(2024年12月)を公開した。25.1リリースには、タイムラインクリップなどにモダンで丸みを帯びたデザインが採用されている。
タイムラインクリップの角を丸くしたデザイン
Premiere Pro では、タイムラインクリップに新鮮な新しいデザインが採用され、一日中見ても目が疲れず、解析して理解するための認知的負荷が軽減され、クリップ間の境界がわかりやすく、使いやすくなった。
AppleシリコンコンピューターおよびWindowsでのH.264 パフォーマンスが向上
MP4およびMOVでのH.264の完全な再書き込みによるサポートにより、Appleシリコンコンピューターでのパフォーマンスが最大で4倍向上し、Windowsコンピューターでのパフォーマンスが最大で2倍向上する。
修正された問題
25.1では以下を修正した。
オーディオ
- 32ビットオーディオのMXFファイルではオーディオが読み込まれなかった。
- 進行状況パネルに、「スピーチを強調」プロセスが重複して表示される場合があった。
- 新しく作成したオーディオトラックが、他のトラックのソロ状態を考慮しなかった。
- タイムライン上のクリップのすべてのオーディオチャンネルをまたいで属性を正しくペーストできなかった。
- クリップバッジをクリックして、エフェクトコントロールパネルまたはエッセンシャルサウンドパネルを開くと、マウスダウン時にパネルが開くことがあった。
- ネストされたシーケンスの処理中にスピーチを強調を無効にするとPremiere Proがクラッシュすることがあった。
キャプション
- 特定のスタイルで以前に保存したカスタムキャプションプリセットを読み込むと、「スタイル」オプションが誤ってなしにリセットされる可能性があった。
- 複数のキャプションセグメントの統合を取り消すと、すべてのセグメントが選択されないことがあった。
編集
- タイムラインパネルの「タイムルーラー番号」オプションが無効になっていて、ショートカットが機能しなかった。
- 一部のEDLは読み込みに失敗することがあった。
- 進捗シートはウィンドウメニューから開いたときに他のパネルとドッキングされなかった。
- 一部のプロジェクトをXMLに書き出す際にPremiere Proがハングしていた。
- タイムラインクリップ用のメディアファイルプロパティを取得や選択範囲が無効になっていた。
- Option/Alt + マウスホイールでは、カーソルの位置に基づいてタイムラインがズームされなかった。
- タイムライン内の静止画の50%未満のサイズ変更では、非高画質(半分または四分の一の解像度)で再生すると、画像の位置がずれることがあった。
エフェクト
- 調整レイヤーを通じてモーフカットを適用するとクラッシュが発生する可能性があった。
- モーフカットエフェクトを含む古いPremiere Pro(22.x)プロジェクトを開くとクラッシュが発生した。
- モーフカットトランジションを使用する一部のプロジェクトでは、GPUアクセラレーションレンダラーを使用するとクラッシュする可能性があった。
形式
- AVC Long GOP MXFメディアの逆再生中にアーチファクトが観察された。
- [Regression 24.4] ビデオ設定のアダプティブビットレートプリセット(高/中/低)で、書き出し時に同じビットレートが表示されていた。
- ハードウェアアクセラレーションによるデコード設定を無効にしても、ProResメディアでは機能しなかった。このオプションを無効にしても、再生ではハードウェアアクセラレーションが引き続き使用されていた。
マーカー
- トラックの高さが最小値のクリップでは、重複したフレームマーカーが表示されなかった。
- 重複したフレームマーカーのカラーが順序に従っていない可能性があった。
- タイムラインのギャップを削除すると、削除したタイムラインの期間と等しい他のクリップから重複したフレームマーカーが消えることがあった。
- クリップをタイムラインにドラッグすると、強制的に更新するまで、異なるクリップに同じ重複したフレームマーカーの色が表示されることがあった。
- 再生中にタイムラインをスクロールすると、重複したフレームインジケーター、クリップマーカー、クリップの終了部分がジッターする可能性があった。
Team Projects
- メディアブラウザーからの読み取り専用シーケンスに変更を加えることができた。
テキストベースの編集
- テキストパネルの「文字起こし」タブで、オーディオのみのクリップにクリップマーカーが表示されなかったり、追加されなかったりすることがあった。
- プロジェクトを読み取り専用に設定すると、テキストパネルの文字起こしにマーカーをドラッグできることがあった。
- 修正されたトランスクリプトをインポートすると、タイムコードの不一致が発生することがあった。
- 英語のトランスクリプトを扱う場合、文の最初の単語が誤って小文字で始まることがあった。