ARRIは、スポーツ中継やイベント中継などのライブプロダクション用に最適化された小型・軽量のカメラスタビライザー「ARTEMIS 2 Live」を発表した。

ARTEMIS 2 Liveは、ARRIのカメラスタビライザーシステム(CSS)シリーズへの入門機として、モジュール式で軽量となっており、アップグレードが可能。ユーザーは、品質と信頼性を維持しながら、様々なプロダクションの要求やキャリアにリグを適応させることができる。ARRIエンジニアリングの品質と信頼性はそのままに、様々な制作ニーズやキャリアに対応できる。

ARTEMIS 2 Liveは、操作の柔軟性と人間工学に基づいたミニマルなデザインとなっているという。短いポストにより、ユーザーは足元にゆとりができ狭い場所でも、ライブプロダクションの速く予測不可能なアクションを追うことができる。新しい軽量モニターブラケットは、ライブ用に特別に設計されている。ベース・マウントとモニター・ジョッキーは、TRANSVVなどの7インチ・モニターに対応。もう1つのブラケットは、ライブ・プロダクションのリグでよく使用される5インチの「オンエア」モニターをサポート。

ARRIは、ARTEMIS 2 LiveのReady to Shootセットを多数用意しており、スタビライザーをライブプロダクション環境に組み込むために必要なアイテムを提供する。同セットには、ARTEMIS 2 LiveをTiffen Voltジンバルと簡単かつ効果的に組み合わせることができるオプションも含まれる。

ARTEMIS 2 Liveは、モジュラーシステム構造により、様々な電源に対応。撮影現場で使用可能なバッテリーや、リグで使用するカメラに簡単に合わせることができるという。

ARTEMIS 2 Liveには、2024年初めのALEXA 35 Live – Multicamシステムのリリースで示されたライブ制作分野へのコミットメントが反映されているという。ARRIは、ライブとシネマを質的に区別していない。そのため、ARTEMIS 2 Liveのコンポーネントは、ARRIのシネスタイル・スタビライザーと互換性があり、同じ品質基準を体現しているという。

EFPワークフローのニーズには、TALLYやLBUSなどの機能により、ENGズームレンズとシネズームレンズのハイブリッドレンズコントロールが可能。

ユーザーは、ARTEMIS 2 Liveを映画・ドラマ制作用のフル装備のARTEMIS 2にアップグレードが可能。また、ブラケットやアクセサリーはCSSの全製品に互換性がある。

ARTEMIS 2とTRINITY 2を保有している場合は、ARTEMIS 2とTRINITY 2のブラケットとアクセサリーに互換性があるため、ARTEMIS 2 Liveコンバージョンキットを使用することで、リグをライブ構成に縮小できる。