Blackmagic Design導入事例：劇場映画「Awesomest Christmas Ever」の場合

ウィルソン氏：屋内での撮影も多かったので、特に子供の寝室のシーンなどではコンパクトなカメラが非常に便利でした。私とサウンドオペレーター、二人の子役が入ったら一杯になってしまうスペースもあったので、小さなセットアップが役立ちました。

ホリデーシーズンの子供の映画を作るインスピレーションがあったので、子供が主役の物語を描きました。幸いにも、すばらしい子役たちに恵まれました。撮影を始めてからも、リグが小さく大きな機材もなかったので、エネルギー溢れる子供たちが誤ってぶつかってしまうこともありませんでした。

ウィルソン氏：作品全体の動画、写真、サウンドを、DaVinci Resolveの1つのプロジェクトファイルですべて編集しました。プロジェクトをわかりやすく整理するために、数シーンごとに複数のタイムラインに分けて作業を行い、最終的にそれらを1つのタイムラインにまとめて完成させました。Blackmagic Proxy Generator Appを使用しましたが、非常に便利で、一度使用するだけで、Blackmagic RAWファイルを自動的にResolve内で同期できました。

編集を仕上げた後は、Blackmagic Cloudを使用して、私はシアトルにいたまま、ポートランドにいるカラリストのライアン・グレイヴスとリモート・コラボレーションを行いました。

ウィルソン氏：「Awesomest Christmas Ever」では、ほぼすべての会話部分において音声分離機能を使用しました。

過去の作品では、サウンドに含まれるバックグラウンドノイズに苦労し、きれいに除去できたことはありませんでした。しかし、DaVinci Resolve Studioの音声分離機能では、バックグラウンドノイズを非常にすばやく簡単に、聞こえないレベルにまで低減できました。まさにゲームチェンジャーでしたね。

インディーズの映画制作者なので、複数の役割を一人で行う必要があります。すばやく動き回って、すべてのカメラワークも自分で行います。Blackmagic RAWで撮影し、素材をResolveに取り込めることで、必要な調整を後で行うことができます。

例えば、ある撮影日の最後のセットアップで、私は誤ってフレームレートを変更してしまい、夜家に帰って映像を見てはじめてそのことに気づきました。その誤りにより、映像とサウンドにずれが生じ、テイクが長いほどサウンドがずれている状態でした。Resolveでクリップの速度を変更することで問題は修正できましたが、その処理により、ショットに含まれるクリスマスの照明にわずかなフリッカーが生じてしまいました。しかし幸運にも、Resolveのデフリッカーエフェクトを適用することで、フリッカーを簡単に除去し、そのシーンをうまく仕上げることができました。