Metabones「EF-MFT mount T Speed Booster ULTRA 0.71x II」「EF-MFT mount T Speed Booster XL 0.64x II」発売

Metabonesは、「EF-MFT mount T Speed Booster ULTRA 0.71x II」と「EF-MFT mount T Speed Booster XL 0.64x II」を発売した。Metabonesのワールドワイドな販売代理店ネットワークおよび同社公式ストアにて購入可能。

新製品は、オリジナル製品から独自の機能セットを継承している。対応カメラ（パナソニックGH7など）での位相差検出オートフォーカス（PDAF）に対応するほか、キヤノン、シグマ、タムロン製対応レンズのスムーズなアイリス機能により動画のアイリス/絞りの動きを美しく表現。さらに、ボディ内手ぶれ補正（IBIS）と光学手ぶれ補正（OIS）の両方に対応する。

「EF-MFT mount T Speed Booster ULTRA 0.71x II」は、前モデルと同じ光学系を採用している。5群4枚構成の光学設計には、高屈折率のタンタルベース光学ガラスを採用し、MFTマウントセンサーサイズとフィルタースタックに合わせて特別に最適化することで、高い光学品質を実現している。

MTFチャートは画像全体で向上し、MFTマウントのSpeed Booster ULTRAは、装着したレンズのシャープネスを常に向上させ、決して劣化させることはないという。装着したレンズの焦点距離を0.71倍に縮小し、明るさを1段分向上させる。

同様に、「EF-MFT mount T Speed Booster XL 0.64x II」は、6群4枚の光学設計を前モデルと共有している。焦点距離を0.64倍に縮小し、明るさを1.3段分向上させる。いずれも米国のCaldwell Photographicが設計している。

「EF-MFT mount T Speed Booster ULTRA 0.71x II」は、OMシステムカメラに最適化となるように再設計されている。その結果、パッシブ/非電子MFTマウントを備えた従来のカメラのサポートは廃止されている。例えば、2012年発売のBlackmagic Cinema Camera 2.5Kや2013年発売のDigital BOLEX D16はサポートしない。

新しい機能として、「EF-MFT mount T Speed Booster ULTRA 0.71x II」と「EF-MFT mount T Speed Booster XL 0.64x II」には、ユーザーが手動でキヤノンEFマウントレンズのEXIFデータを設定し、後でSpeed Boosterのボタンを押すことで呼び出すことができる新しい機能が追加された。この設定は、Speed Boosterのボタンを押すことで呼び出すことができる。

同社Webサイトで、各種Metabones EF-MFTマウントTシリーズの「Speed Booster」と「Smart Adapter」の違いをまとめた表が公開されている。

Metabonesは、現行のユーザーに対して、本記事執筆時点において、オリジナルバージョンのファームウェアサポートを終了する意図はないという。また、「EF-MFT mount T Speed Booster ULTRA 0.71x II」 、「EF-MFT mount T Speed Booster XL 0.64x II」、およびBlackmagic用のMetabones製品すべてについては、当面の間、アップデートを行わず、現状のまま維持するとしている。

新製品の発売と同時に、MetabonesはEF-MFTマウント用の新しいファームウェアバージョン4.20を公開する。既存のユーザーは、metabones.comからMetabones Appをダウンロードし、SUPPORT/DOWNLOADリンクをクリックして最新バージョンを入手してほしいとしている。