TASCAMは、デジタルミキサー「TASCAM Sonicviewシリーズ」のSMPTE ST 2110対応のオプションカード「IF-ST2110」への対応に加え、新機能追加となるファームウェアバージョン2.0.0をリリースする。同社Webサイトにて無償提供予定。
TASCAM Sonicviewシリーズは、V2.0.0のファームウェアアップデートにより、SMTPE ST 2110に対応のほか、Ember+およびSNMPのサポートに加え、オートミキサー機能が追加された。
小型で設置場所を選ばない同シリーズは、可搬性も高く、優れたUXデザインによる直観的な操作性や、低I/Oレイテンシー、高いオーディオ品質と信頼性を提供し、放送局の運用に適した機能を搭載したリーズナブルな価格のデジタルミキサーとして、国内、欧州を中心に多くの放送局に導入が進んでいるという。スタジオ設置だけでなく、中継用途、車載用途など放送システムにおけるあらゆるシチュエーションにフィットする多様性を秘めている。
新たに追加されたオプションカードIF-ST2110をSonicview本体に装填することで、SMPTE ST 2110規格で構築されるIPスタジオシステムに導入可能な小型音声卓となり、革新的にリーズナブルな価格で、IP接続に対応した利便性の高いシステム構築をより導入しやすいものとしたという。
さらにEmber+によるネットワーク経由での外部制御、SNMPによる監視ニーズにも対応。これらの製品開発が評価され「TASCAM SonicviewシリーズとオプションカードIF-ST2110」は、2024年のINTER BEE AWARDプロフェッショナルオーディオ部門でグランプリを受賞している。
Sonicview V2.0.0アップデートでは、オプションカードIF-ST2110対応のほか、新たにゲインシェアリング方式のオートミキサー機能が追加されている。
4つのグループを設定可能で、それぞれのグループごとに複数のミックスを独立して作ることができる。また司会者のみの発言を有効にするPRIORITY機能や特定のチャンネルのレベルを大きめ/小さめにミックスすることができるWEIGHT機能も搭載。複数の参加者が発言するパネルディスカッション、イベントやトークショーなどで適正な音声処理をサポートする。
オプションカードIF-ST2110の主な特長
（プレスリリースより引用）
- SMPTE ST2110-30/31およびAES67準拠
- 64入力/64出力（48kHz）、32入力/32出力（96kHz）
- SMPTE ST 2022-7対応
- NMOS IS-04/05対応
- メディアポート1/2と制御専用ポート搭載
- WebUIアプリケーションを搭載し設定、モニターが可能
TASCAM SonicviewファームウェアV2.0.0の主な追加機能
（プレスリリースより引用）
- ゲインシェアリング型オートミキサー機能
- IF-ST2110カード対応
- Ember+での制御
- SNMPによるネットワーク経由での監視
