ヤマハ株式会社は、スイッチ製品4モデルが、映像・音声の長距離伝送をネットワーク(イーサネット)経由で行う伝送方式「NDI」の認証を取得したことを発表した。
同社のネットワーク製品は、1995年の市場参入以来、信頼性の高い製品として企業のオフィスや店舗など数多くの現場で導入されている。特に、スイッチ製品(ネットワークスイッチ)はプロオーディオモデルもラインアップし、音声の多チャンネル長距離伝送の安定性が評価されているという。
今回、法人向けのPro AV/IT業界が求める、音声だけでなく高品質な映像伝送も可能なインフラで、信頼性とコスト効率の高いソリューションを実現するため、ネットワークスイッチ「SWX2310P-10G」「SWX2310P-18G」「SWX2310P-28GT」「SWR2311P-10G」の4モデルが「NDI」の認証を取得(※)した。NDI(Network Device Interface)は、ギガビットイーサネットを活用し、4K映像・音声・制御データを伝送するAV over IP規格。NDI技術を活用することで、同じネットワーク内のカメラ、映像スイッチャー、メディアサーバーなどの機器が自動的に相互検出・接続が可能となる。同社のネットワークスイッチと映像ソース機器、大型モニターなどの業務用機器を組み合わせ、Web GUIを使って設定することで、高品質な映像・音声の長距離伝送を実現する。
同社では、Pro AV/IT業界の顧客に向けて設計や仕様の一部を公開する、オープンアーキテクチャのソリューションコンセプトにより、顧客の環境に最適なソリューションを幅広い選択肢から選択可能としている。今回の「NDI」の認証取得もその一環であるという。今後も市場の要望に応じた新たな提案を行うとともに、ネットワーク製品に加え、プロオーディオ製品を含めたトータルソリューションによる、より統合的で直感的なPro AV/ITシステムの実現を目指すという。
※ネットワークスイッチの設定変更が必要。また、Web GUIを使った設定が可能な対応ファームウェアは近日公開予定。
対応スイッチの詳細は製品サイトをご参照のこと。
技術資料は技術情報(RTpro)サイトをご参照のこと。
※文中の商品名、社名等はヤマハ株式会社や各社の商標または登録商標。
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