
TILTAは、「Mirage Pro」マットボックスを発表した。Mirage Proは、あらゆるレベルの制作経験を持つクリエイターに、プロ仕様の機能性と汎用性を提供するよう設計されているという。2025年2月14日よりTILTA正規販売店および公式オンラインストアで購入可能。VNDキット、ベースキット、シングルバッキングキットの3種類で販売される。
MB-T12、MirageといったTILTAの既存のマットボックス製品、そして業界の現在のトレンドからインスピレーションを得たMirage Proは、長年の設計と開発の集大成であるという。
Mirage Proは、アクセシビリティとパフォーマンスの両方を追求した次世代ソリューション。ベテランの撮影監督であれ、新進の映画製作者であれ、画質を高め、ワークフローを合理化するために開発されたという。
Mirage Proの主な特長と利点
幅広いレンズ互換性
Mirage Proは、多様なレンズに対応するように設計されており、様々な撮影シーンでの互換性を保証する。シネマレンズからスチール写真用光学部品まで、適応性の高いマウントソリューションを提供するという。
- 確実なシネレンズマウント
直接クランプオン機能により、前面直径95mm、110mm、114mm、134mmのシネレンズをサポートし、安定した確実な取り付けを保証。 - 適応性の高い撮影レンズの統合
オプションのスレッドアダプター(67mm、72mm、77mm、82mm)により、撮影レンズとのシームレスな統合が可能。
個々のニーズやレンズコレクションに合わせた構成が選択可能。
最適化された軽量設計とモジュラー設計
現代の映画制作の要求を認識し、Mirage Proは耐久性や機能性を損なうことなく軽量構造を優先している。同設計は、ジンバル操作や重量に敏感なサポートシステムにとって特に有益だという。
- ジンバルに最適化された重量
バランスのとれたジンバル操作に適した軽量構造で、システム全体の重量を軽減。 - モジュール式フロントフード
マグネット式クリップオンフロントフードは、フィルター容量を維持しながら、必要なときに簡単に取り外しができ、さらなる軽量化を実現。 - 効率的なレンズ交換
オプションのスイングアウェイアダプターにより、レンズ交換時のワークフロー効率を向上。
一体型トップフラッグとオプションのサイドフラッグは、効果的なフレアと光漏れを管理。これらのフラッグは、1/4インチ-20ネジで素早く展開・取り外しができるように設計されており、撮影現場での素早い調整が可能だという。
プロ仕様のフィルターコントロール
Mirage Proは、業界標準の4×5.65フィルターに対応しており、幅広いクリエイティブなフィルターテクニックが可能。同時に最大3つのフィルターに対応し、高度な画像操作を実現する。
可変NDフィルターオプション
可変NDコントロールが必要なユーザーには、専用の114mm可変NDフィルターが用意されている(VNDキットに含まれるか、別売)。同フィルターは1~7ストップのスムーズな減光範囲を提供する。
VNDキットには、Tilta Nucleus Nano 2 Motorのようなコンパクトなワイヤレスモーターと互換性のあるロッドアダプターも含まれる。これにより、ダイナミックな撮影環境やリモートでのパラメーターコントロールが必要な状況で有利な、リモートでのオンザフライND調整が可能となる。
フラッグシップのMirage Pro VNDキットは、4×5.65 VNDフィルター、Mirage Proマットボックス、レンズバッキング、ラバードーナツ、保護ケース、および必須アクセサリーを含む包括的なソリューション。同キットは、高度なライトマネジメントのための完全なパッケージを提供するという。

Tilta Inc. の社長であるヤン・シャオ氏は、次のようにコメントしている。
このマットボックスの目的は、汎用性とアクセシビリティのバランスを実現することであり、あらゆるレベルの映画制作者が映像の目的を実現できるようにすることです。経験豊富な撮影監督であれ、初めてこの分野に携わる人であれ、Mirage Proは映画制作の能力を高めるように設計されています。
