Blackmagic Design導入事例:サンダンス映画祭上映作品「Rains Over Babel」の場合 2025.03.11  Blackmagic Designによると、スペイン系コロンビア人作家/監督ガラ・デル・ソル氏の劇場映画デビュー作「Rains Over Babel(原題)」の制作において、編集とカラーグレーディングにDaVinci Resolve Studioが使用されたという。同作は最近、2025年サンダンス映画祭のNEXT部門でプレミア上映された。NEXTは、革新的で大胆かつ先進的な映画にスポットライトを当てるカテゴリーだ。 作中では、街の死神ラ・フラカが、煉獄を兼ねた伝説のダイブバー、バベルを仕切っている。その中には不良グループが集結し、ラ・フラカと何年もの寿命を賭け、死そのものを出し抜こうとしている。"トロピカル・コロンビアのスチームパンクの熱の夢"と形容される「Rains Over Babel」の、幻想的な世界と生き生きとした登場人物たちは、エディターのガラ・デル・ソル氏とハドリー・ヒレル氏、アシスタントエディターのホセ・ヴァロン氏とフェリペ・アギラール氏、カラリストのエリオット・パウエル氏によってポストプロダクションで命を吹き込まれた。 デル・ソル氏は次のようにコメントしている。 デル・ソル氏:ハドリーと私は、DaVinci Resolve Studioで各シーンを別々に編集することから始め、シーンごとに個別のタイムラインを作成しました。後に、それらをシーケンスに結合し、タイミング、リズム、構成を微調整しました。 特定のカットのリズム調整には速度ランプを使用して、アクションシーケンスのエネルギーを際立たせました。Resolveのスタビライゼーションツールは素晴らしく、難しいショットを滑らかにする上で役立ちました。 私が気に入っている、最も難しかったシーケンスは、クライマックスの戦いです。時と場所が異なる2つの戦いをモンタージュし、カットを動きに合わせるというものでした。DaVinci Resolveのおかげで、様々なリズムと流れを自由に試し、シームレスで動的なモンタージュを作成できました。 エディットページ以外では、Fusionを使用してグリーンスクリーンをキーイングし、タイトルおよび最終的にアニメートしたシーケンスも作成しました。クレジット用のカットアウトアニメーションも、すべてResolveで作成しました。 デル・ソル氏は、今作のグレーディングのゴールは、レトロかつ未来的で、トロピカル・パンクの美しさを表現することだったと話す。パウエル氏はDaVinci Resolve Mini Panelを使用して、このビジョンを実現するための魔法をかけた。撮影監督ステン・オルセン氏の同作用LUTを開始地点とし、パウエル氏は色の濃度、質感、光のグレイン、ハレーション、グローを追加して、繊細なルックを作り上げた。 パウエル氏:同作の一番最初のシーンは、最も変化したシーンです。 色温度を下げて青い壁を際立たせました。このシーンのワイドショットでは、様々なランプや窓が映し出され、私が加えたテクスチャー要素が非常に本当によく輝きました。 またパウエル氏は、DaVinci Resolve StudioのColorTraceツールも多用した。これにより、各クリップのソースタイムコードに基づいて、グレードをタイムライン間ですばやくコピーできた。 パウエル氏:私がニューヨークシティにいる間、ガラはコロンビアで編集を行いましたが、彼女はResolveのメディア管理を活用し、トリムされたファイルを用いてすべてを1テラバイト未満に抑え、ハードドライブとDRTを私に送ってくれました。これでコンフォーム作業が最小限になりました。私はそれらのビンから新しいトリムされたクリップに再コンフォームし、その後も順調に進みました。 何か変更があった場合は、彼女から新しいDRTといくつかのトリムされたファイルを送ってもらい、同じプロセスを経て、古いDRTから新しいDRTにカラートレースしました。 デル・ソル氏:ハドリーと私がコロンビアとロサンゼルスという遠く離れた場所で作業を行い、エリオットがニューヨークにいたことを考えると、DaVinciタイムラインをシームレスに交換できたことで、驚くほど時間を節約でき、正確さも確保できました。 DaVinciは、編集、カラー、フィニッシング間のワークフローを簡素化してくれるので大好きです。過去のプロジェクトでは、カラーグレーディングのために異なるソフトウェア間を移動していたので、ドロップフレームやショットの不揃いのほか、ズーム、速度変更、スタビライゼーションなどの調整が失われる問題がありました。「Rains Over Babel」では、DaVinci Resolveがそれらの問題を完全に排除してくれました。 私はDaVinci Resolveをカレッジ時代に使い始め、タシ・トゥリュー氏のクラスを受講しました。彼は「アバター」、「ストレンジャー・シングス」、「スター・トレック」などの仕事で高い評価を受けているカラリストです。 当時、エリオットはクラスのプロジェクトをよく手伝ってくれましたが、Resolveの直感的なワークフローと、私に必要なすべてが一つのソフトウェアに統合されていることにすぐに惚れ込みました。 このプロジェクトで、カレッジ時代の友人でもあるハドリーとエリオットとまたコラボレーションできたのは最高でした。二人は私がカレッジの2年生の時から取り組んできたすべての短編映画において不可欠な存在で、私にとって初めての劇場映画となる今作で、彼らの才能、忍耐力、鋭い創造的直感に頼ることができたのは素晴らしいことでした。彼らの揺るぎないサポートが全ての違いを生んでくれました。

Blackmagic Designによると、スペイン系コロンビア人作家/監督ガラ・デル・ソル氏の劇場映画デビュー作「Rains Over Babel(原題)」の制作において、編集とカラーグレーディングにDaVinci Resolve Studioが使用されたという。同作は最近、2025年サンダンス映画祭のNEXT部門でプレミア上映された。NEXTは、革新的で大胆かつ先進的な映画にスポットライトを当てるカテゴリーだ。

作中では、街の死神ラ・フラカが、煉獄を兼ねた伝説のダイブバー、バベルを仕切っている。その中には不良グループが集結し、ラ・フラカと何年もの寿命を賭け、死そのものを出し抜こうとしている。"トロピカル・コロンビアのスチームパンクの熱の夢"と形容される「Rains Over Babel」の、幻想的な世界と生き生きとした登場人物たちは、エディターのガラ・デル・ソル氏とハドリー・ヒレル氏、アシスタントエディターのホセ・ヴァロン氏とフェリペ・アギラール氏、カラリストのエリオット・パウエル氏によってポストプロダクションで命を吹き込まれた。

デル・ソル氏は次のようにコメントしている。

デル・ソル氏:ハドリーと私は、DaVinci Resolve Studioで各シーンを別々に編集することから始め、シーンごとに個別のタイムラインを作成しました。後に、それらをシーケンスに結合し、タイミング、リズム、構成を微調整しました。

特定のカットのリズム調整には速度ランプを使用して、アクションシーケンスのエネルギーを際立たせました。Resolveのスタビライゼーションツールは素晴らしく、難しいショットを滑らかにする上で役立ちました。

私が気に入っている、最も難しかったシーケンスは、クライマックスの戦いです。時と場所が異なる2つの戦いをモンタージュし、カットを動きに合わせるというものでした。DaVinci Resolveのおかげで、様々なリズムと流れを自由に試し、シームレスで動的なモンタージュを作成できました。

エディットページ以外では、Fusionを使用してグリーンスクリーンをキーイングし、タイトルおよび最終的にアニメートしたシーケンスも作成しました。クレジット用のカットアウトアニメーションも、すべてResolveで作成しました。

デル・ソル氏は、今作のグレーディングのゴールは、レトロかつ未来的で、トロピカル・パンクの美しさを表現することだったと話す。パウエル氏はDaVinci Resolve Mini Panelを使用して、このビジョンを実現するための魔法をかけた。撮影監督ステン・オルセン氏の同作用LUTを開始地点とし、パウエル氏は色の濃度、質感、光のグレイン、ハレーション、グローを追加して、繊細なルックを作り上げた。

パウエル氏:同作の一番最初のシーンは、最も変化したシーンです。

色温度を下げて青い壁を際立たせました。このシーンのワイドショットでは、様々なランプや窓が映し出され、私が加えたテクスチャー要素が非常に本当によく輝きました。

Blackmagic Design導入事例:サンダンス映画祭上映作品「Rains Over Babel」の場合

またパウエル氏は、DaVinci Resolve StudioのColorTraceツールも多用した。これにより、各クリップのソースタイムコードに基づいて、グレードをタイムライン間ですばやくコピーできた。

パウエル氏:私がニューヨークシティにいる間、ガラはコロンビアで編集を行いましたが、彼女はResolveのメディア管理を活用し、トリムされたファイルを用いてすべてを1テラバイト未満に抑え、ハードドライブとDRTを私に送ってくれました。これでコンフォーム作業が最小限になりました。私はそれらのビンから新しいトリムされたクリップに再コンフォームし、その後も順調に進みました。

何か変更があった場合は、彼女から新しいDRTといくつかのトリムされたファイルを送ってもらい、同じプロセスを経て、古いDRTから新しいDRTにカラートレースしました。

デル・ソル氏:ハドリーと私がコロンビアとロサンゼルスという遠く離れた場所で作業を行い、エリオットがニューヨークにいたことを考えると、DaVinciタイムラインをシームレスに交換できたことで、驚くほど時間を節約でき、正確さも確保できました。

DaVinciは、編集、カラー、フィニッシング間のワークフローを簡素化してくれるので大好きです。過去のプロジェクトでは、カラーグレーディングのために異なるソフトウェア間を移動していたので、ドロップフレームやショットの不揃いのほか、ズーム、速度変更、スタビライゼーションなどの調整が失われる問題がありました。「Rains Over Babel」では、DaVinci Resolveがそれらの問題を完全に排除してくれました。

私はDaVinci Resolveをカレッジ時代に使い始め、タシ・トゥリュー氏のクラスを受講しました。彼は「アバター」、「ストレンジャー・シングス」、「スター・トレック」などの仕事で高い評価を受けているカラリストです。

当時、エリオットはクラスのプロジェクトをよく手伝ってくれましたが、Resolveの直感的なワークフローと、私に必要なすべてが一つのソフトウェアに統合されていることにすぐに惚れ込みました。

このプロジェクトで、カレッジ時代の友人でもあるハドリーとエリオットとまたコラボレーションできたのは最高でした。二人は私がカレッジの2年生の時から取り組んできたすべての短編映画において不可欠な存在で、私にとって初めての劇場映画となる今作で、彼らの才能、忍耐力、鋭い創造的直感に頼ることができたのは素晴らしいことでした。彼らの揺るぎないサポートが全ての違いを生んでくれました。

Blackmagic Design導入事例:サンダンス映画祭上映作品「Rains Over Babel」の場合