
パナソニック エンターテインメント&コミュニケーションは、映像制作・放送・配信用途の業務用カメラレコーダー"CX"シリーズの新たなラインアップとして、メモリーカード・カメラレコーダー「AG-CX370」を2025年度第一四半期より発売する。
AG-CX370は、現行モデルAG-CX350を基盤とし、システム機能の強化を主眼に置いたモデル。2019年に市場投入されたAG-CX350は、パナソニック"CX"シリーズの初代機として、10ビット4K記録、広角高倍率ズームレンズ、HDR対応V-Log/HLGによる高画質、マニュアル3リング等の創造性(Creativity)と、ストリーミング、SRT、NDIHX2対応のIP接続等の接続性(Connectivity)を兼ね備えたハイエンドのハンドヘルドカメラレコーダーとして、映像制作と放送の現場で広範に利用され、高い評価を得てきた。AG-CX370はこれらの特性を継承しつつ、以下の機能・仕様を新たに搭載する。
- 12G-SDI出力:SDI出力の12G対応へのアップグレードにより、最新の映像機器への高品位な4K非圧縮ストリーム映像の供給を可能とする。HDMIとの4K同時出力も実現する。
- GENLOCK入力端子の追加:マルチカメラシステムにおける放送用カメラと同様の同期を可能とする。
- 4チャンネルオーディオ入力端子:XLR×2入力に加え、ステレオミニジャック(3.5mm)入力を装備し、最大4系統の外部マイクを用いた4チャンネルオーディオ収録を支援する。
- 4チャンネルオーディオ入力ボリューム:各チャンネル独立のボリュームつまみにより、マニュアルレベル調整を直感的に実行可能とする。
- NDI HX2対応:NDI対応機器(スイッチャー、デコーダー等)とのIP接続を通じて伝送とカメラ制御を実現する。高効率のNDI HX2により、高品質なIPライブ映像制作を支援する。
- 縦型動画撮影対応:縦型動画フラグ機能により、ビデオ編集ソフトウェアでの縦型動画のインジェスト、再生、編集を可能とする。
なお、同製品は2025年4月6日から4月9日(現地時間)に米国ラスベガスで開催される「NAB 2025」にて展示される。
