
AJA Video Systemsは、高帯域幅でコスト効率の高い信号ルーティングを実現する、64系統の12G-SDI入力と64系統の12G-SDI出力を備えた大容量12G-SDIルーターの最新モデル「KUMO 6464-12G」を発表した。まもなく発売予定。希望小売価格は2,740,000円。
放送、制作、ポストプロダクション、プロAV環境など、幅広い用途を対象としたKUMO 6464-12Gは、12G-SDI接続を介して強力な拡張性、ワークフローの安全性、帯域幅の拡大を提供する。
再設計の上で、信頼性とパフォーマンスを最大限に高めたKUMO 6464-12Gは、コンパクトな4RUの高さとスリムな側面プロフィールながら大幅な容量拡張を提供し、より大規模なシステム構成に対応するという。
12G-SDI/6G-SDI/3G-SDI/1.5G-SDI/270MbおよびDVB ASIをサポートし、64×12G-SDI入力と64×12G-SDI出力を備えている。SDIレートの自動リクロッキング機能を備えたBNC入出力により、ビデオとエンベデッドオーディオのルーティングと制御を容易に行うことができるという。
KUMO 6464-12Gは、デュアルポートおよびクアッドポートを連結したルーティング構成が可能で、Dual Link、4K、UltraHD、8Kのワークフロー用に複数の入出力を簡単に組み合わせることができ、施設全体で非圧縮、圧縮、RAW 4K信号のシームレスなルーティングを実現する。
他のKUMOシリーズルーターと同様にコンパクトなファンレス設計で最高密度の12G-SDIルーターであるため、スタジオのコントロールルームやオーディオブース、重要な医療施設など、ノイズに敏感な環境でも静粛性を提供する。
KUMO 6464-12Gは、2025年4月6日から9日まで開催されるNAB ShowのAJAブース(ブースNo.SL3310)で展示される。
主な特徴
- 4RUとコンパクトな側面プロフィール、各シングルケーブルで4K/UltraHD 12G-SDIをサポート
- 64×12G-BNC入力ポートと64×12G-BNC出力ポート
- 8K、4K、UHD、2K、HDとSDの各解像度をサポート(8KはSDI×4ポート使用したQuad Link)
- SMPTE規格に準拠または上回る互換性
- 2つまたは4つのソースをマルチポートSDIスイッチングで同時にルーティング、Quad Link、Dual Link、4K/UltraHD、8K/UltraHD2をサポート
- KUMOルーター毎に最大8つまでの一斉制御設定を保存
- KUMOルーター毎で最大20プリセットの設定、保存、エクスポート、インポート機能
- 標準的なWebサーバーを内蔵、一般的なWebブラウザで遠隔操作が可能
- 最大32台のAJA KUMO CPおよびCP2コントロールパネルをイーサネット経由のネットワーク接続または直接接続でサポート
- RS-422 DB9 Grass Valleyネイティブプロトコルをサポート
- 初期ネットワーク設定を容易にするUSBポート
- SDIレート自動リクロッキング:270/1.483Gbps/1.485Gbps/2.967Gbps/2.970Gbps/5.934Gbps/5.940Gbps/11.868Gbps/11.880Gbps
- フォーマットを選ばない270Mbps-12Gbpsデータレート対応
- オーディオやHDR信号を含むSDIにエンベデッドされたすべてのアンシラリーデータを伝送
- 270Mb DVB ASIサポート
- リファレンス入力:アナログカラーブラック(1V)またはコンポジットシンク(2Vまたは4V)ルーピング、非終端
- 10/100/1000イーサネット(RJ-45)、REST API
- ファンレス設計、完璧な静粛性
- 冗長化電源オプション
- 5年間の製品保証でAJAの高品質な製品サポートを提供
KUMO 6464-12Gの発売に伴い、自動ケーブル長調整とリクロッキングをサポートしたKUMO v4.9アップデートが同時にリリースされ、デバイス性能の最適化がはかられる。
初期ネットワーク設定は、無償提供のmacOS用AJA eMini-Setup v2.4ソフトウェアとWindows用v2.4.1ソフトウェアでサポートされる。これらのアップデートにより、すべてのKUMOデバイスとHELO Plus、ColorBox、ミニコンバーターなどのAJAソリューションのネットワーク構成とファームウェアのアップグレードが簡素化される。
最新のKUMO v4.9とAJA eMini-Setup v2.4のアップデートは、AJAサポートページから無料でダウンロードできる。
