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日本テレビホールディングス株式会社(以下:日本テレビ)は、映像制作やコンサルティング領域で事業展開するKANAMEL株式会社(旧AOI TYO Holdings株式会社、以下:KANAMEL)の株式の一部(議決権所有割合:22.1%)を取得し、資本業務提携を行った。また同提携に際し、KANAMELは日本テレビの持分法適用会社になった。

同提携の背景・目的

日本テレビグループは、「コンテンツの価値最大化」を最重要戦略として掲げ、「IP(知的財産)ビジネスの拡大につながるオリジナル作品の企画開発」および「海外市場で売上拡大を狙えるコンテンツ開発」等を目標に、グループ一体となって競争力の強化に努めているという。2025年2月には「海外ビジネス拡大戦略の基本方針」を発表し、コンテンツを作り出す基盤を強化し、IP展開を一気通貫で行う体制の構築を目指した外部との協業、M&A等に積極的に取り組む姿勢を打ち出した。

一方、KANAMELは、広告映像や映画・ドラマ等の映像作品において国内外の数々の賞を受賞し、クリエイティブ制作力においては卓越した実績を有する。また、そのクリエイティブ制作力を源泉として、コンサルティング領域に進出するなど、事業領域を変容・伸張させている。

同提携を通じて、同社グループは、「世界に通用するコンテンツ製作体制の構築」を加速させ、IPビジネスの拡大、及び海外市場に向けたストーリーコンテンツ製作を強化することで、最高品質の映像作品を世界中へ届けられるようよう取り組んでいくとしている。

KANAMEL株式会社 中江康人代表取締役 グループCEOは次のようにコメントしている。

中江氏:今回の日本テレビグループとの資本業務提携は、新たな戦略的パートナーとともに、KANAMEL グループがグローバルな成長フェーズへと踏み出すための極めて重要な施策となります。 この提携は単なる出資関係にとどまらず、パーパス「つくるチカラで 世の中を明るく つくり変える。」の実現をさらに加速させるものであり、IPビジネスへの本格進出を可能にするものと考えております。

世界に通用するコンテンツを生み出すために、日本テレビグループが誇る放送・IP展開・顧客基盤とKANAMELグループが持つ高いクリエイティブ力という両社の強みを融合させた本格的な協業を積極的に推進してまいります。

日本テレビホールディングス株式会社の福田博之 代表取締役社長執行役員は次のようにコメントしている。

福田氏:当社は本年2月に「海外ビジネス拡大戦略の基本方針」を発表し、グローバル市場を目指したコンテンツ製作の基盤強化に取り組む姿勢を打ち出しました。今回のKANAMELグループとの資本業務提携はその実現に向けた大きな一歩となります。

数多くの優れた映像作品を創り出し、国内随一のクリエイティブ力を持つKANAMELグループとともに当社グループは「世界に通用するコンテンツ製作」を加速してまいります。また、新たなIPの創出を目指す取り組みも共同で実施していきます。両社が持つノウハウとリソースを結集し、お互いの 企業価値の向上を実現してまいります。