
GB Labs社は、4月にラスベガスで開催された「NAB 2025」で、メディア業界向けNASプラットフォームの最新モデル「FastNAS Gen 3」を正式発表した。日本国内では、正規代理店であるアーザス株式会社が2025年6月11日より販売を開始する。
FastNAS Gen 3は、クリエイティブ業界のプロフェッショナル、ポストプロダクションチーム、教育機関、企業のメディア部門などに向けて設計され、性能・価格・柔軟性の全てにおいて新たな業界標準を打ち立てるとしている。
大幅な進化を遂げたハードウェアと拡張性
前世代「FastNAS Gen 2」から飛躍的な進化を遂げた同モデルでは、ハードウェア構成を一新した。従来のEクラスプロセッサに代わり、高性能なXeon V5 CPUを搭載することで処理能力が大幅に向上。加えて、RAM容量の拡張にも対応し、最新のPCIe 5.0アーキテクチャを採用した。これにより高速インターフェースカードとの互換性や将来的なスケーラビリティも確保されている。
すべてのユニットには3つ以上のPCIeスロットが標準装備され、ダイレクト接続やスイッチ経由でのネットワーク統合にも柔軟に対応可能だ。
ワークフローを加速させるパフォーマンス
FastNAS Gen 3は単なるスピードアップにとどまらず、新しいワークフローや創造性の可能性を広げる。より多くのワークステーション接続や、4K/8Kといった高解像度フォーマット、高ビットレートコーデックにも対応する。
また、アセット管理ツール「Mosaic」、リモート/社内ユーザーを統合する「Unify Hub」といった機能のレスポンスも大幅に改善されており、NebulaNASやAIサービスとの連携強化により、クラウド活用も一層スムーズになった。
プロフェッショナルのための「ちょうどいい」NAS
NAS市場は「高価で特化型」か「安価で汎用」の二極化している中、FastNAS Gen 3は、その隙間を的確に突く新たな選択肢だという。
ほんのわずかな追加予算で、メディア業界に特化した高性能NASを導入可能。コストと性能、どちらも妥協せず、現場のリアルな要求に応えるストレージソリューションを実現するとしている。
長期運用・拡張性・クラウド対応を見据えた設計
FastNAS Gen 3は、長期的な運用と将来的な進化を見据えて設計されている。堅牢なハードウェアとモジュール式構造により、ソフトウェアのアップデートや新技術への対応も柔軟に行える。FastNAS EXユニットとの連携により、基幹インフラを入れ替えることなくストレージ容量を段階的に拡張できる。
オンプレミス環境はもちろん、ハイブリッド/リモート環境への移行にも即対応。bulaNASやUnify Hubなど、クラウド対応機能を標準搭載し、世界中どこからでもシームレスな共同作業が可能だという。
新OS「COREOS 5.5」を搭載
最新のインテリジェントOS「COREOS 5.5」を標準搭載。最新カーネルベースにより、システム性能、ファイル共有効率、セキュリティが向上している。
また、「Mosaic」によるアセットトラッキング機能、NASとクラウド間での完全なレプリケーション、監査対応ツールなど、メディアワークフローを強力に支援する多彩な機能が標準で利用可能だ。

