Matrox Video、InfoComm 2025でIPソリューションを展示。来を見据えたPro AVワークフローを実現する最新製品を公開

Matrox Videoは、2025年6月11〜13日にフロリダ州オーランドのオレンジカウンティコンベンションセンターで開催されるInfoComm 2025への参加を発表した。

同社のブース2821では、デバイスの相互運用性やスケーラブルなシステム設計など、今日のPro AVの課題を解決するために設計された製品ポートフォリオを目の当たりにすることができる。IPMXやST 2110などのオープンスタンダードに焦点を当て、Matrox Videoは、柔軟で将来に対応できるシステムを構築したいと考えているAVインテグレーター向けの実際的なソリューションを紹介するという。

Matrox Videoは、ユニットを追加するだけで同期ビデオウォールを拡張できる強力なIPベースの4K分散ビデオウォールアプライアンスであるMatrox Mura DVWアプライアンスを紹介する。

Mura DVWは、H.265またはH.264を使用して、1つの8K60、4つの4K60、または16の1080p60フィードを含む幅広いストリームをサポートする。さらに、Matrox Videoは、HDCP 2.3をサポートする新しいLUMA Pro A380 OctalグラフィックスカードとMura C4K Quad HDMI 2.0キャプチャカードを紹介する。

InfoCommでデビューするのは、世界初のNMOS対応、オープンスタンダードベースのIPMX/ST 2110 IP KVMエクステンダーであるMatrox Avio 2だ。優れた画質と性能を提供するAvio 2は、1GbEまたは10GbEネットワーク上で非圧縮または圧縮ビデオオプションを選択できる最大4K解像度をサポートする。

ゼロから超低レイテンシーまで、Avio 2は、多様なコントロールルームおよびライブイベント環境全体で安全なリモートアクセスとシームレスな統合を提供する。追加のIP KVMおよびビデオウォールソリューションも展示され、Matrox Videoの相互運用可能なPro AVポートフォリオの幅広さを示す。

InfoCommで紹介されるのは、あらゆる規模のPro AV、ライブイベント、または企業環境に最適な、ライブ制作、配信、およびルーティングワークフローを可能にするMatrox Videoのエンコーダー、デコーダー、およびコンバーターだ。

ConvertIPは、ST 2110およびIPMX IP信号をHDMI、HDBaseT、またはSDIとの間で変換し、非圧縮および圧縮AV over IP信号をサポートするように構成できる。ショーで強調されるのは、Danteオーディオとのより良い相互運用性のためにマルチビュー機能と追加のSAPサポートを備えた新しいConvertIP SDM Intelスマートディスプレイモジュールなどだ。

Matrox Videoのゲートウェイ製品により、インテグレーターはIPビデオ信号をあるフォーマットから別のフォーマットにブリッジすることができ、異なるIPビデオフォーマットとコーデックを組み込んだ環境に最適だ。ConvertIP DSHは現在、品質とレイテンシーを大幅に低下させることなく、非圧縮および圧縮、PTP/非PTP、冗長/非冗長ST 2110およびIPMXフォーマット間のIP-to-IPゲートウェイを有効にする。

Matrox Vionは、HEVC、AVC、JPEG XS、およびNDIのマルチチャネルトランスコードおよびトランスレートをサポートする。Vionはまた、ST 2110、IPMX、SRT、RTSP、MPEG TS、およびNDIプロトコル間のトランスマルチプレックスも可能にする。Vionは、ブースでさまざまなMatrox AVoIP製品間のコンテンツをブリッジする。

Matrox Videoはまた、ST 2110、NMOS、およびIPMXなどのオープンスタンダードをサポートする放送グレードのソリューションであるDSX LE5およびLE6シリーズST 2110ネットワークインターフェイスコントローラー（NIC）も紹介し、長期的な相互運用性を実現する。RGB 4:4:4とカスタム解像度、PTP、および冗長性のサポートにより、柔軟性と品質が要求される高性能メディアサーバーアプリケーションに最適だ。費用対効果の高いエントリーレベルモデルにより、オープンスタンダードベースのAV-over-IPシステムへの実用的なオンランプにもなる。

Matrox Videoの製品管理担当バイスプレジデントSpiro Plagakis氏は、次のようにコメントしている。

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