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株式会社焦点工房は、同社が取り扱う銘匠光学 TTArtisanの交換レンズ「35mm T2.1 シネマレンズ」を発売した。希望小売価格は税込80,000円。

銘匠光学 TTArtisan「35mm T2.1 シネマレンズ」は、独自設計により「バブルボケ」と「ソフトボケ」の2つの描写モードを自由に切り替えられる、大口径シネマレンズだ。ボケ味を切り替えることで、1本で2つの世界観を表現できる。

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選べる2つの描写モード

バブルモード

輪郭線のあるシャボン玉のような、独特で美しい玉ボケが見る人を惹きつけ、まるで光のシャボン玉が舞うかのような幻想的でファンタジックな映像表現を実現する。この特別な玉ボケ効果によって、木漏れ日の中に揺れる植物や夜のイルミネーション、ポートレート撮影など、光に包まれたシーンを非日常的な雰囲気で美しく描き出す。

ソフトモード

ディテールを程よく抑えつつ、柔らかで上質な映像表現を可能にする。肌の質感や光のニュアンスまで丁寧に描写し、ぬくもりのあるポートレート撮影が可能だ。ソフトフィルターを使用せずとも、自然な柔らかさを引き出すことができる。ふんわりとした輪郭とあたたかみのあるトーンが、人物や花の美しさをやさしく引き立て、作品に深みと情感を加える。

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バブルモード(写真左)とソフトモード(写真右)

クリエイティブな撮影をサポートするレンズ設計

ソフトモード使用時には回転角313°、バブルモード使用時には回転角131°のピントリングを採用しており、正確かつ緻密なピント合わせが可能だ。また、滑らかに作動するピントリングと無段階の絞りリングにより、動作音を抑えた快適な動画撮影を実現する。

互換性の高い0.8MOD対応で柔軟な運用

シネマレンズで最も一般的なギア規格0.8MODに対応しており、多くのフォーカスリング用アクセサリーと組み合わせて、撮影環境に応じた柔軟な運用が実現できるという。

航空用アルミニウムで耐久性と軽量性を両立

レンズ鏡筒には、高強度かつ耐食性に優れた航空用アルミニウムを採用し、軽量でありながら高い耐久性を実現している。

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7群10枚(高屈折レンズ2枚)

仕様

対応マウント ソニーE、ニコンZ、キヤノンRF、富士フイルムX、L(ライカ / パナソニック / シグマ)
対応撮像画面サイズ 35mmフルサイズ
焦点距離 35mm
レンズ構成 7群10枚(高屈折レンズ2枚)
フォーカス MF(マニュアルフォーカス)
絞り T2.1-T22
絞り羽根 11枚
最短撮影距離(ソフトモード) 0.28m
最短撮影距離(バブルモード) 0.55m
フィルター径 82mm
付属品 前後キャップ
サイズ(マウント部除く)/ 質量 約89×81mm/約637g
※マウントにより異なる