
株式会社朋栄は、2025年6月19日(木)、20日(金)の2日間、東京・恵比寿の本社にて「FOR-A CONNECT 2025 内覧会」を開催する。
4月に行われたNABにて「BEST OF SHOW 2025 -tvtech-」を獲得、各種映像機器の機能をソフトウェア化し、必要機能を自由に構造化したパイプラインとして利用できる機能統合型ライブ制作ソリューションFOR-A IMPULSEを展示する。
Media over IP関連では、効率的なリソースシェアを実現するHi-RDS(階層型RDS)環境の実演のほか、ブロードキャストコントローラーも展示し、Media over IP環境を強力にサポートするソリューションを紹介する。
また、NABで初披露し、5月にドバイで開催されたCABSATにて「Best In Video Production Award」を受賞した新ビデオスイッチャーHVS-Q12を国内初公開する。さらにスペインAlfalite社製のLEDパネルを使用したXRソリューションの展示を行う。
主な出展製品は以下の通り。
機能統合型ライブ制作ソリューション:FOR-A IMPULSE
幅広い朋栄製品の機能をソフトウェア化して共有プラットフォームに集約し、柔軟なシステム構築と運用を実現するソフトウェアベースの機能統合型ライブ制作ソリューションである。ソフトウェア化した機能はNodeと定義され、これらのNodeを繋ぎ合わせることで、処理パイプラインを構築し、柔軟かつ自由度の高いシステム構築と運用を実現する。
導入時は必要最低限のNodeで構築し、拡張が必要になった際には期間限定でNodeを追加、不要になれば縮小するなど、スケーラビリティの高い運用が可能。その時々の運用や必要性に応じて機器/機能/人的リソースを効率的に活用できるため、手間と時間を削減し、高いコストパフォーマンスを実現する。
また、バックアップやメンテナンスに必要な機材を一本化することで、技術者の負担軽減にも貢献。直感的に操作できるFOR-A IMPULSEシステムは、高度な専門知識がなくても運用可能である。ライセンス管理やサービスサポートなど、安定した運用を支えるサポート体制も想定。またNTTスマートコネクト株式会社様のNTTデータセンターやクラウド環境を活用したFOR-A IMPULSEと各種MoIP機器との連携を展示する。
Media over IP関連ソリューション
Hi-RDS(階層型RDS)
NMOS RDSソフトウェア SOM-200RDS、RDSフィルタリングAPIオプション SOM-20RDS Plusを使用して、Hi-RDS(階層型RDS)環境を活用したリソースシェアのデモを行う。Hi-RDSをより視覚的に管理可能なRDSフィルタリングAPI管理ソフトウェア SOM-20RDS MGRを活用し、より使いやすいHi-RDS環境を構築できる。
ブースでは、ソニー、LAWO、Matrox、Riedel Communicationsのブロードキャストコントローラーが管理するローカルRDSに各種MoIP機器を共通機器リソースとして割り当てるデモを実施するほか、1台の機器リソースを論理的に分割して複数のアイランドで利用できることを実演する。
展示製品: NMOS RDSソフトウェア SOM-200RDS、RDSフィルタリングAPIオプション SOM-20RDS Plus、RDSフィルタリングAPI管理ソフトウェア SOM-20RDS MGR
ブロードキャストコントローラー:SOM-200BC
ブロードキャストコントローラー SOM-200BCを展示。視覚的に分かりやすく直感的な操作が可能なGUIを搭載し、朋栄のRDSソフトウェア SOM-200RDSを参照しながら、MoIP機器を統合制御監視することが可能。
このほかの展示製品
IP対応マルチチャンネルプロセッサー FA-1616、IP対応マルチビューワー MV-3240IP、IP入出力対応マルチチャンネルビデオサーバー MBP-1100VS-IP、キャラクタージェネレーター VWS-1100、クラウドコンソール ceacaa、キャラクタージェネレーター EzV on ceacaa、NDI/SDIコンバーター NVP-100
ビデオスイッチャー・各種ソリューション
12G-SDI、NDI、Danteオーディオ対応の新ビデオスイッチャー HVS-Q12を国内初公開する。
HDで60入力32出力(HDMI2系統を含む)まで拡張可能、イベントメモリーやシーケンス、マクロ、ユーザーボタン、外部制御用GPIなど、これまでのHANABIシリーズで定評ある機能を継承しつつ、HDR/SDR変換やアップ/ダウンコンバーター、内蔵マルチビューワーなどの機能拡張にも対応する。
さらに、Web-GUIは、これまでのHVSシリーズを継承しながら操作性を改善するとともにデザインを刷新。より直感的な操作が可能になっている。
このほか、各種イベントなどで活用可能なルーティングスイッチャー/オールインワンライブシステムの運用実績を参考にしたシステム展示や、ビデオや音声、静止画をポン出しできるイベントプレイヤーを展示。また高品質な映像伝送や高速なファイル転送を可能にするDejero社最新製品や日本テレビ様との共同開発による直感的オンデバイスAIソリューションも展示する。
展示製品:ビデオスイッチャー HVS-Q12、ルーティングスイッチャー/オールインワンライブシステム MFR-3100EX、イベントプレイヤー IEP-500R(IBE)、小型モバイルトランスミッター Dejero EnGo3s(Dejero)、直感的オンデバイスAIソリューション codename:AiDi
LED/バーチャル関連ソリューション
スペインのAlfalite社LEDパネルを設置しXR演出のデモンストレーションを行うほか、グリーンバックとIMU(慣性計測ユニット)搭載ステレオカメラを使用したコストパフォーマンスに優れるバーチャルスタジオのデモンストレーションを行う。
XR演出は、専用トラッキングマーカーをランダムに貼り付けるだけで高精度なトラッキングを実現するStarTracker Maxと番組制作で定評のあるBrainstorm Infinity Setを活用。バーチャルスタジオにはリアルタイムカメラトラッキングシステム LinkBox2とKOALA、Unreal Engineに対応したバーチャルスタジオ/リアルタイムCGシステム VRCAM-NX2を活用して実演する。
また、Alfalite社のLEDパネル、UHD Finepixを活用した、メイコー様製ビデオウォールコントローラーも実演。さらにVRCAM-Liteとパナソニック様製Video Mixerとの連携によるグリーンバック不要のバーチャル演出も実演する。
展示製品:カメラトラッキングシステム StarTracker Max(Mo-Sys Engineering)、ローコストカメラトラッキングシステム LinkBox2(VGI)、KOALA、アドバンストバーチャルシステム Infinity Set(Brainstorm)、バーチャルスタジオ/リアルタイムCGシステム VRCAM-NX2、VRCAM-Lite

