
Adobeは、PhotoshopのAndroid版ベータをGoogle Playで無料公開した。Adobe Photoshopモバイル版は、スマートフォンでの作業を好むクリエイターのために、直感的で使いやすいように設計されている。
この新しいAndroidアプリには、レイヤーやマスクに加え、Adobe Firefly搭載の「生成塗りつぶし」など人気のツールを含む、Adobe Photoshopを代表する画像編集およびデザイン機能が搭載されている。Adobe Photoshopモバイル版を使えば、カバーアートのデザイン、ビデオのサムネイル、ビジョンボード、外出先でのアイデアのキャプチャなど、インスピレーションが湧いたときにいつでも簡単に創作できるようになる。

次世代のクリエイターは、モバイルアプリの登場によってこれまで以上に迅速かつ簡単にAdobe Photoshopを始めることができる。また、経験豊富なプロフェッショナルにも柔軟性を提供し、主にデスクトップで作業するクリエイターは、どこにいても作品にアクセスしたり、迅速に編集を行ったり、クリエイティブなアイデアをキャプチャしたりすることができるようになるとしている。
Adobe Photoshopモバイル版の機能
Androidユーザーは、最初のベータ期間中、すべての機能を無料で利用でき、さらに近日中に追加機能が提供開始される予定。現在利用可能な機能は以下の通り。
- 選択、レイヤー、マスクなどのAdobe Photoshopのコアツールを使用して、画像を合成したり、ブレンドしたりできる。
- 直感的なタップ選択ツールを使用して、画像の一部をすばやく削除または置き換えることができる。
- スポット修復ブラシなどのツールを使用して、邪魔な部分をほんの数秒で消去できる。
- 生成塗りつぶしなどのAdobe Firefly搭載の生成AI機能を使用して、ビジュアルデザインに要素を簡単に追加または変換できる。
- 増え続ける無料のAdobe Stockアセットのライブラリを活用し、クリエイティブな作業を強化できる。
- オブジェクト選択ツールや自動選択ツールを使用して、正確な選択を行える。
- 削除ツールやコピースタンプツールなどの高度な機能を使用して、画像を洗練させることができる。
- 高度なブレンドモードや調整レイヤーを使用して、レイヤーや効果をコントロールできる。
Adobe Photoshopコミュニティ
Adobe Photoshopを使ったことがない場合や、新しいアイデアを探求したい時のために、サポートを用意している。Adobe Photoshopモバイル版のアプリ内チュートリアルでは、レイヤーや選択、そして生成塗りつぶしなどの生成AIツールの使い方が学べる。
AdobeコミュニティフォーラムよりAdobe Photoshopコミュニティに参加して、作品を共有したり、他のユーザーとフィードバック、サポート、インスピレーションを交換したりすることもできる。
Android版アプリの開発は今後も継続していくが、コミュニティからのフィードバックは、今後の開発に役立てていくという。
Adobe Inspiration Hubでは、新しいクリエイティブなアイデアを探求したり、クリエイターが語るストーリーを読んだりできるので、プロジェクトのアイデアの参考にしてほしいとしている。
Adobe Photoshop Android版(ベータ)は、Android 11 以降、6GB以上のRAM(最適なパフォーマンスを得るには8GB以上を推奨)を搭載したデバイスでGoogle Playからダウンロードできる。
また、Adobe Photoshop iPhone版は、現在Apple App Storeで一般提供中だ。

