250605_WacomCintiq_top

株式会社ワコムは、液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq」シリーズの最新モデルとして、「Wacom Cintiq 16」「Wacom Cintiq 24」「Wacom Cintiq 24 touch」の3製品を、2025年6月26日(木)に発売する(6月5日から予約販売受付)。同社公式オンラインストアでの販売価格は以下の通り。

  • Wacom Cintiq 16:税込118,800円
  • Wacom Cintiq 24:税込206,800円
  • Wacom Cintiq 24 touch:税込250,800円

3製品は、フラグシップモデル「Wacom Cintiq Pro」に搭載されているWacom Pro Pen 3を採用し、本格的な制作に踏み出す人を支えるモデルとして設計された。

アートやデザインを学ぶ学生や若手クリエイターから、安定した制作環境を求めるプロフェッショナルまで、幅広いニーズに応える同製品は、「もっと制作に集中したい」「表現の幅を広げたい」という想いを支え、次のステージを目指す創作の一歩を後押しするとしている。

進化したカスタマイズ可能なペン

新しいWacom Cintiqは、フラグシップモデルと同様にWacom Pro Pen 3に対応している。高精度な筆圧感知や傾き検知に加え、ペンのサンプリングレートが向上したことで、より滑らかで忠実な線の追従性を実現。思考と動作が自然につながる描き味が、制作への没入感を高めるという。

制作スタイルに合わせてカスタマイズできる、各種アクセサリー(すべて別売)も用意している。

ペン軸の太さを変えられるグリップ、重心バランスを調整できるバランスウェイト、サイドスイッチの位置や有無を変更できるボタンプレートを組み合わせることで、自分の手に合った使い心地を実現できるとしている。

さらに、付け替え可能な「Wacom Pro Pen 3木製グリップ」もラインアップする。自然素材ならではのやさしい触感と温かみのある質感で、長時間の制作でも快適な描き心地をサポートする。

250605_WacomCintiq_01
Wacom Pro Pen 3木製グリップ

また、新たにテール側に消しゴムを配置し、ペン紛失防止用のテザーを取り付けられる「Wacom Pro Pen 3E」も用意している(法人モデルには同梱)。

250605_WacomCintiq_02
Wacom Pro Pen 3E

より高精細、かつ快適に

新しい「Wacom Cintiq」は、WQXGA(2560×1600)対応の16型と、WQHD(2560×1440)対応の23.8型という、高解像度ディスプレイを搭載した2サイズをラインアップした。16型はペン入力専用モデル、23.8型はペン入力専用モデルに加えて、マルチタッチ操作に対応した「Wacom Cintiq 24 touch」も用意。大きな画面でのびのび描きたい人、タッチ操作で直感的に拡大・回転したい人、作業スペースをすっきり保ちたい人など、制作スタイルに合わせて選べる。

ダイレクトボンディングによりペン先とカーソルの視差を低減し、ガラス表面のアンチグレア(AG)加工が映り込みを抑え、長時間の作業でも快適な描画環境を実現する。

さらにスリムでフラットなスレートデザインを採用しており、平置きでもスタンドで傾けても使いやすい構造になっている。Wacom Cintiq 24は本体厚わずか21mmと、従来モデルから大幅に薄型化。また、ファンレス設計を採用することで動作音を抑え、静かな作業環境をサポートする。

<img src="img03.jpg" alt="新しいWacom Cintiq 製品イメージ">

シンプルな接続で、すっきりしたデスク周りを実現

新しい「Wacom Cintiq」は、USB Type-C、HDMI、USB Type-Aポートを本体背面に集約した。ディスプレイを平置きしても傾けても、ケーブルが作業の妨げにならず、すっきりしたデスク周りを保ちながら快適に制作できるという。

また、Wacom Cintiq 16は、DisplayPort Alt ModeおよびUSB Power Deliveryに対応したパソコンとなら、USB Type-Cケーブル1本でシンプルに接続することが可能。

ブランド・ビジネス・ユニットのシニアバイスプレジデント、矢野幸治氏は次のようにコメントしている。

矢野氏:創作における成長は、信頼できる道具があるからこそ続けられるものだと、私たちは考えています。新しいWacom Cintiqは、自分の表現を磨き上げていこうとするすべてのクリエイターに、安心して描き続けてもらうためのモデルです。

安定性と柔軟性を両立したスタンド設計

Wacom Cintiq 24およびWacom Cintiq 24 touchには、角度調整が可能な新設計のスタンド「Wacom Adjustable Stand」が同梱されている。構造の見直しによって強度が向上し、長時間の作業でも安心して使用できる。さらに、動作は静かで滑らかで、作業中の姿勢や視線に合わせて快適なポジションにストレスなく調節できるという。

Wacom Cintiq 16は本体内蔵スタンドのほか、別売の「Wacom Adjustable Stand」を利用することもできる。

また、すべてのモデルがVESAマウント規格(75×75mm)に対応しており、「Wacom Adjustable Stand」だけでなく、市販のモニターアームも取り付け可能だ。

対応システムとバンドルソフトウェア

Wacom Cintiqは、WindowsおよびmacOSの両方に対応しており、Windowsではドライバレスでも動作可能だ。また、本体に搭載されたOSD(オンスクリーンディスプレイ)機能でディスプレイ設定や入力ソースなどの基本設定も調整できる。ドライバをインストールしていない場合でも使用できる便利な機能だ。

さらに、イラスト・マンガ・アニメーション制作に適した「CLIP STUDIO PAINT EX」、大容量ファイルの高速転送を可能にするクラウドサービス「MASV」、オンラインお絵描き講座「パルミー」の無料体験セット(すべて期間限定ライセンス)がバンドルされており、すぐに制作を始められる。

Wacom Cintiqの魅力を語るライブ配信を実施

250605_WacomCintiq_04

6月9日(月)12時より、新しい「Wacom Cintiq」シリーズのこだわりポイントを語るYouTubeライブを配信する。

YouTubeライブ

新しいWacom Cintiqを体験する

発売前に、新しい「Wacom Cintiq」に触れられる体験会を実施する。体験会のほか、Wacom Base(ワコム東京支社の製品体験コーナー)でも体験可能。

Wacom Cintiq 新製品体験会

  • 日時:6月13日(金)16:00~19:00(最終入場18:30)、6月14日(土)11:00~18:00(最終入場17:30)
  • 場所:ワコム東京支社(東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー31階)(最寄り駅:東京メトロ丸の内線 西新宿駅)