ヒビノ×WIT COLLECTIVE、生成AIとバーチャルプロダクションでエンタメ創造性を拡張へ。コンテンツ東京で初披露

パートナーシップの背景

ヒビノのヒビノビジュアル Div.は、国内コンサート・イベント業界における大型映像サービスのパイオニアだ。大規模コンサートから大型スポーツイベント、国際博覧会、国際会議まで膨大な現場で培った映像技術と業界屈指の機材力を土台に、2021年には最新の映像制作技術「インカメラVFX」を提供するバーチャルプロダクションスタジオ「Hibino VFX Studio」を開設し、CM、映画、ドラマ、MVなど数多くの撮影をサポート。2024年5月には映像制作の一気通貫体制を持つCHホールディングスをヒビノグループに迎え、バーチャルプロダクションの一層の普及に取り組んでいる。

一方、WIT COLLECTIVEは、「ココロが動く、世界が動き出す。」を掲げ、エンターテインメントの新たな価値をプロデュースすべく、広告・映画・イベント等の知見をもとに、最適なチームでコンセプト設計から制作・展開までを一貫して手がけており、「プロジェクト・プロデュース事業」「AIプロデュース事業」「IPプロデュース事業」の3つの事業を展開している。

両社がともに事業展開する映像制作の現場では、昨今、制作期間の短縮、予算の最適化、そしてより柔軟なクリエイティブ表現が求められるようになっている。両社の強みであるバーチャルプロダクションや生成AIといった新技術は、こうしたニーズに応える手段として急速に注目を集めている。

ヒビノは、ライブエンターテインメントからバーチャルプロダクションまで幅広いフィールドで培ってきた技術と実績を基に、映像演出表現の可能性を広げてきた。今後はWIT COLLECTIVEとの連携により、生成AIを活用した制作工程の効率化と表現の拡張を図ることで、新しい映像体験の創出を目指す。生成AIを映像制作や体験演出の現場に自然に取り入れ、次世代エンターテインメント領域のさらなる進化に貢献していきたいと考えているという。

生成AI活用のメリットと共同開発の可能性

高効率・高品質の実現。生成AIによりクリエイターの頭の中を具現化―映像クリエイティブにもっと自由な表現を

生成AIを用いることで、クリエイターの頭の中にあるイメージを可視化・具現化するための表現の幅を格段に拡張することが可能になる。企画段階から生成AIを取り入れることによって、多数の表現の選択肢を提供することができ、その中から最適なものを追求し、柔軟なクリエイティブ表現をすることが可能となる。

また、映像制作と生成AIの双方に精通する専門家「CreAItive Conductor（クリエイティブコンダクター）」が生成AIのアウトプットの品質を厳密にコントロールすることで、常に高品質な映像表現の実現が可能だ。

今後の展開

ヒビノグループは、大型映像サービス・映像制作サービスで培ってきた技術力・企画力を基盤に、WIT COLLECTIVEとのパートナーシップを通じて生成AIを積極的に活用し、コンセプト設計から映像表現に至るまで、より高効率・高品質な制作を推進することで、次世代エンターテインメントの創造と普及に取り組む。

具体的には、これまでバーチャルプロダクションの利用にハードルがあったミュージックビデオ制作への展開拡大や、演出が重視されるスポーツエンターテインメントやコンサート分野への応用を進め、表現者が見せたい、伝えたいイメージを情緒的に具現化し、世界観に深い共感と没入を得られるような空間・体験を追求していく。

アーティストやクリエイターの発想力・表現力の拡張と新たな体験価値の創出を目指し、社会に感動と驚きを届けるための挑戦を続けていくとしている。

第一弾プロジェクト：コンテンツ東京2025でのコラボレーション展示を実施

2025年7月に開催される「コンテンツ東京2025」では、CHホールディングスの株式会社RECOの出展ブース内で、ヒビノとWIT COLLECTIVEによる初のコラボレーション展示を実施する。

ヒビノが保有する最新鋭のカーブ型LEDディスプレイ・システム「ROE Topaz-C1.9」をふんだんに使用し、WIT COLLECTIVEによる生成AIを活用したコンテンツを組み合わせることで、独創的な空間映像演出で新たな体験を創出する。今後の展開に先駆けた初の取り組みだ。