
ベンキュージャパン株式会社は、4Kホームシアタープロジェクター「W4100i」「W2720i」を2025年7月10日(木)に発売する。
「AIが導く、ホームシネマの最適解。」をコンセプトに、長きにわたり映像に向き合ってきたBenQが、世界で初めてAI搭載の「制作者の意図した色を忠実に再現する」ことにこだわったプロジェクターを開発した。
「W4100i」「W2720i」は、映像コンテンツに応じてAIが検知し、明るさ・色・コントラストをリアルタイムに補正することで面倒な手動設定なしで常に理想的な画質を提供することが可能な、「AIシネマモード」を搭載している。映像のリアルタイム補正と、BenQが20年以上にわたり追求してきた映像美へのこだわりにより、“その瞬間に没入できる環境”を作り上げるという。

W4100iは、4K UHD(3840×2160)の解像度で、映画制作用マスターモニターと同等の色域を再現するDCI-P3 100%、さらに独自の HDR-PROチューニング技術、3,200ANSI ルーメンの高輝度が特長の製品だ。また、最大200インチの大画面表示も可能で、1.3倍ズーム機能搭載のため投写距離を自由に調整でき、4方向レンズシフトにより柔軟な投写を実現する。
W2720iは、AIシネマモードに周囲の明るさに適応する、自動調光機能が備わっていることに加え、自動スクリーンフィットや8点コーナーフィット機能が搭載されており、気軽に導入できるリビングユースを想定している製品だ。
そのほか、両モデルとも工場出荷時に1台1台にキャリブレーションを行っているため、色域を保証するキャリブレーションレポートを付属している。さらには、Android TV を内蔵しているため、YouTube や Netflix をはじめとする、多様なコンテンツにも対応しており、映画もストリーミングサービスも映画館のようなプロ級の映像表現で視聴できる。
「W4100i」、「W2720i」の主な特長
AIによるプロ級補正で“その瞬間に没入できる”本物の映画体験を実現
AI がシーンとオブジェクトを認識し、それぞれの映像に最適な、明るさ・色・コントラストをリアルタイムで自動調整を行い、作品の空気感や色彩のニュアンスまで精緻に再現する。プロレベルの画質調整をAIが代行することで、手動で調整することなく、映画館級の映像美を自宅で楽しめる、感動の視聴体験を実現する。
DCI-P3 カバー率100%対応、色域を保証するキャリブレーションレポート付属
DCI-P3 100%の色域に対応しているため、映画・自然・アニメ・ドキュメンタリーなど、ジャンルは問わず制作者の意図した色を忠実に再現する。なお、工場出荷時に1台1台にキャリブレーションを行っているため、色域が保証されている。
W4100i は DCI-P3 100%、W2720i は Rec.709 98%のキャリブレーションレポートが付属している。
BenQ独自のHDR-PROチューニング技術により、シーンに応じた明暗強調を実現
高度な HDR-PRO™技術を採用し、理想的なHDR パフォーマンスを実現する。
- ローカルコントラストエンハンサー:映像を複数のゾーンに分割し、各ゾーンに明るい部分と暗い部分を分析し、映像の"深み"や"立体感"を格段に向上させる。

- グローバルコントラストエンハンサー:映像全体の明るさの分布を解析し、コントラストのトーンカーブを調整することで、白飛びや黒つぶれを抑えながら視覚的にバランスの取れた"奥行きある映像"にする。

- Dynamic Black: 4LED 光源のハードウェア制御とDynamic Blackソフトウェア制御の連携により、シーンごとに最適な光量を自動判断し、コントラストをダイナミックに調整する。

- ダイナミックトーンマッピング(「W4100i」のみ搭載): 映像の各フレームの輝度と色域をリアルタイムで解析。シーンに応じた最適な快調とコントラストを自動で補正し、より自然な映像表現を可能にする。
空間に寄り添う、レンズシフトで、設置の柔軟性を向上
1.3倍のズーム機能により、設置距離の自由度を大幅に拡大し、設置スペースに合わせて投写距離を柔軟に調整可能だ。W4100iの場合、100インチなら約2.5~3.3m、150インチでも約3.8~5.0m で設置可能となり、大画面投影が実現する。また、4方向レンズシフト(垂直方向:0%~60%、水平方向:±15%)により、解像度を損なうことなく直線的な投写が可能なため、家具や照明の配置を気にすることなく、柔軟に設置ができる。
※垂直レンズシフトを60%に設定すると、水平レンズシフトの範囲に影響する。
※W2720i は上下±5%の調整が可能


こだわりのAV機器とも自在に連携できる、拡張性と柔軟性を両立
「W4100i」「W2720i」は、HDMI 2.1×3(第2ポートは、eARC対応、第3ポートは最大4K 120Hz入力対応)をはじめ、S/PDIF、ミニジャック、USB Type-A(メディア再生・給電)、RS-232、12Vトリガー端子など、多彩なインターフェースを搭載。サウンドシステム、AVアンプ、スクリーンとの連携もスムーズに行える。また、Dolby Atmosや7.1ch対応のeARC出力により、対応スピーカーと接続すれば、迫力ある立体音響によるホームシアター体験が可能。

仕様
投写方式 | 単板DLP方式 | |
光源 | 4LED | |
輝度 | 3,200ANSI ルーメン | 2,500ANSI ルーメン |
コントラスト比 | 3,000,000:1 | 2,000,000:1 |
色再現性 | 約10億7,000万色 | |
光学ズーム | 1.3 倍 | |
投写距離 | 100 インチ: 2.5~3.3m 150 インチ:3.8~5m |
100 インチ: 2.2~2.9m 120 インチ: 2.7~3.4m |
入力対応解像度 | 4K UHD(3840×2160) | |
アスペクト比 | 16:9 | |
画像入力端子 | HDMI 2.1×3(第2ポートは eARC,第3ポートは最大 4K 120Hz 入力に対応、出力は 1080P/120Hz まで) | |
音声出力端子 | S/PDIF ×1、ミニジャック (3.5mm)×1 | |
その他インターフェース | USB Type-A A(メディアリーダー/1.5A 給電)×1、USB Type-A (2.5A 給電用)×1、USB Mini Type-B(ファームウェアアップグレード用)×1、RS-232 ×1、DC 12V トリガー端子×1 | |
スピーカー | 5W×1 | 5W×2 |
レンズシフト | 上下:0~60%、左右:±15% | 上下:±5% |
3D(立体物)投影機能 | 〇 | 〇 |
光源寿命 (ノーマル/エコ/スマートエコ) |
20,000 時間/30,000時間/20,000時間 | |
最大消費電力 | 330W | 241W |
電源電圧 | AC100V~240V(50/60Hz) | |
運転音(通常/エコ) | 34/29dBA | 28/26dBA |
筐体色 | ブラック | |
外形寸法(W×H×D) | 420.5×135×312(本体のみ) | 420.5×143×305 (本体のみ) |
本体重量 | 約6.1kg(本体のみ) | 約6.4kg(本体のみ) |
付属品 | 電源ケーブル(約3.0m)、クイックスタートガイド、保証書、リモコン、Android TV ドングル(QS02)、キャリブレーションレポート、レンズカバー | |

