株式会社サイトロンジャパンは、同社が取り扱うAnhui ChangGeng Optical Technology(Venus Optics)社のレンズブランド「LAOWA」から、映画制作者向けに設計されたフルフレーム対応のシネマ用ズームフィッシュアイレンズ「LAOWA 8-15mm T2.9 FF Zoom Fisheye Cine」の受注を開始した。市場想定価格は税込297,000円前後。
同レンズは、フルフレーム対応のシネマカメラに最適化された8-15mmのズームレンズだ。T2.9の明るさと、フィッシュアイ特有のダイナミックで没入感のある視野角、そして堅牢な筐体にLAOWA独自のFrog Eye Coating(撥水・防汚コーティング)など、プロフェッショナルユースに対応する。ミュージックビデオやアクションシーン、VRコンテンツ、ドラマなど、幅広い用途において映像制作の表現力を広げる1本だとしている。
2種類の魚眼効果を1本に凝縮
フィッシュアイレンズは、奇抜な演出に使う特殊レンズと見なされがちだが、映画史において多くの名場面を生んできた重要な映像表現の手法のひとつだ。同レンズは、8mm側で使用すれば180°の画角を持つ円周魚眼として、VRコンテンツや360°パノラマ撮影、幻想的な演出に最適な映像を提供する。
一方、15mm側ではセンサー全面をカバーする対角魚眼として、より実用的かつダイナミックな画角が得られる。1本で2種類の描写を使い分けられる、極めて柔軟性の高いレンズだ。
ズーム全域で開放T2.9の大口径
8mmから15mmのズーム全域で開放T2.9の明るさを確保。光量の少ないロケーションや夜景撮影、天体タイムラプスなどでも鮮明で高品位な映像を実現する。浅い被写界深度を活かして、被写体を際立たせる印象的な演出にも対応する。
汎用性に優れた8-15mmズームレンジ
フィッシュアイ効果をシーンごとに細かく調整できるズーム機能を搭載。75°のズーム回転角により、スムーズな画角調整が可能だ。レンズ交換の手間を省き、撮影現場での機動性と創造性の両立を実現する。
最短16cmの近接撮影
最短撮影距離は16cm、最大撮影倍率は0.23倍。至近距離からの撮影でも、背景を広く取り込むことができ、被写体の存在感を強調した印象的な映像演出が可能だ。
フルフレームセンサーをカバー
本レンズは、フルフレームセンサーに最適化された光学設計を採用。ズーム全域にわたって画面の隅々までシャープな描写を実現した。VRコンテンツ制作や高解像度シネマ撮影、パノラマ映像の収録など、高精細な描写が求められるプロフェッショナル用途でも、その性能を最大限に発揮するという。
超小型・軽量設計
全長わずか62.5mm、直径84.8mm、重量約590g(前後キャップを除く)と、フルフレーム対応のシネズームレンズとしては極めて軽量・コンパクト設計。ジンバルやドローン、ハンドヘルドリグとの併用にも適しており、ラン&ガンスタイルでの撮影やロケ先でのドキュメンタリー撮影など、動きの多い撮影現場でも高い機動力を発揮する。
プロフェッショナル仕様のシネハウジング
堅牢な金属製ハウジングと、LAOWA独自のFrog Eye Coating(撥水・防汚コーティング)を採用。過酷な現場環境でも安定したパフォーマンスを維持する。フォーカス、ズーム、絞りの各リングは0.8MODギア対応で、フォローフォーカスとのスムーズな連携が可能だ。標準でPLマウントを採用しているが、オプションの交換式バヨネットによりE、RF、Z、L、Xマウントへの変換も可能。幅広いプロ仕様カメラに柔軟に対応する。
※富士フイルムXマウントでは、センサーサイズの関係上、画角が狭くなるので注意が必要。
スペック
| 対応フォーマット | フルフレーム(FF) |
| 焦点距離 | 8-15mm |
| 絞り範囲 | T2.9-T22 |
| 最大画角 | 180° |
| レンズ構成 | 9群13枚 |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 |
| 最短撮影距離 | 16cm |
| 最大撮影倍率 | 0.23倍 |
| 焦点調節 | マニュアルフォーカス |
| フォーカススケール | ft/m(デュアルスケール) |
| 外形寸法 | φ84.8mm×62.5mm |
| 質量 | 約590g(前後キャップを除く) |
| マウント | Arri PL |
| 別売交換バヨネット | ソニー E / キヤノン RF / ニコン Z / L Mount / 富士フイルム X ※対応する交換バヨネットは、「Nanomorph Zoom用交換バヨネット」。 ※Fujifilm X マウントカメラで使用する場合、イメージセンサーサイズが異なることから、フルフレームカメラに比べて画角は狭くなる。 |