ロモグラフィー、進化した新「Petzval」レンズシリーズ発表。革新的な「フォーカス連動ボケコントロール」を搭載

主な特徴

Petzvalの遺産と新時代の描写力

新シリーズは、Petzvalレンズ特有の絵画的な「ぐるぐるボケ」を継承。シャープな中心部とソフトな周辺部の描写はそのままに、搭載された7段階のボケコントロールリングでボケの強弱を自在に調整し、写真や映像に深みと個性を加えることができるという。

光に向かって撮影すれば柔らかいレンズフレアを、ハイライトでは暖かくソフトなヴェールのようなグレアを捉え、ドリーミーな雰囲気の描写を可能にする。

映像制作のワークフローに完全対応

同シリーズは、映像撮影での使用を強く意識して設計されている。5本全てのレンズでフォーカススローが180°に、そしてギアポジションが統一されており、フォローフォーカスシステムとの完全な互換性を確保。レンズ交換の際もリグの再調整を最小限に抑え、効率的な撮影フローを実現する。

本体は洗練されたブラックアルミニウム製で、フォーカスリングと絞りリングは滑らかなクリックレス仕様。さらに、手持ちやジンバル、三脚での撮影時の安定性を高める1/4インチのレンズサポートも搭載し、スムーズなコントロールと直感的なハンドリングを提供するという。

ピント位置を維持したままボケ味を操る新技術

シリーズ最大の魅力は、高度なフォーカス連動技術にあるとしている。これにより、撮影中にボケコントロールリングを操作して「ぐるぐるボケ」の強弱を調整しても、ピントの位置がずれることはない。シャープな描写からドラマチックなボケ表現へ、あるいはその逆への移行も、フォーカスシフトを気にすることなくシームレスに行え、クリエイターは意図した表現を思いのままに追求できるという。

製品ラインナップと今後の展開

「Petzvalレンズの次の章」として、まず「Joseph Petzval 55mm f/1.7」と「80.5mm f/1.9」の2本が発売される。その後、最短撮影距離40cmを誇る「Joseph Petzval 35mm f/2」が登場する。

さらに「27mm」と「135mm」も順次発売予定となっており、幅広い焦点距離でPetzvalレンズの世界観を楽しめるようになるとしている。

製品仕様

Joseph Petzval 35 f/2 Focus-Coupled Bokeh Control Art Lens

Joseph Petzval 55 f/1.7 Focus-Coupled Bokeh Control Art Lens

Joseph Petzval 80.5 f/1.9 Focus-Coupled Bokeh Control Art Lens