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Blackmagic Designによると、ケープタウン大学が制作ワークフローの一環としてBlackmagic Cloudを導入し、遠隔学習プログラムの学生のオンラインリソースへのアクセスを強化したという。

ケープタウン大学のデジタルメディア・ユニットは、学習と教育のイノベーションセンター(CILT)による大規模公開オンラインコース(MOOC)の調査をサポートするために設立された。現在、同ユニットの制作専門家たちは、ライブプロダクション、ビジュアルポッドキャスティング、デジタルコンテンツ作成用の3つのスタジオを運営し、毎年2,000人以上の学生と教職員にサービスを提供している。

ケープタウン大学のデジタルメディア・ユニットの部長であるエヴァン・ツェルフ氏は次のようにコメントしている。

ツェルフ氏:私は2023年にこのチームに加わり、Blackmagicエコシステムの導入を推進しました。撮影から編集まですべてを合理化するのは理にかなっていると思います。私たちは、学生とスタッフの双方にとって安全で開放的な空間を作りたいと考えました。自分達で塗装したスタジオの壁からテクノロジーにいたるまで、すべてがプロフェッショナルな制作基準と快適な教育体験のバランスを取るように設計しました。

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コントロールルームには、入力の切り替えおよび管理に使用されるATEM Television Studio HD8 ISOライブプロダクションスイッチャーが設置され、3つのスタジオからのビデオフィードを扱っている。スタジオでは、Blackmagic Studio Camera 6K Proが使用され、必要に応じてカスタマイズされる。コントロールルームではHyperDeck Studio HD Plusレコーダーも使用されており、プログラムフィードのオーディオをルーティングし、収録をバックアップしているという。

ツェルフ氏:コントロールルームとスタジオ間の通信にはいくつか課題があったのですが、ATEMのトークバック機能のおかげで、スイッチャーを介してすべての通信をルーティングしたり、ゲストがギャラリーの声を聞くためのスピーカーをスタジオに追加したり、コントロールルームからすべてをモニタリングすることが可能になりました。

ATEM Television Studio HD8 ISOは、最大8系統の独立したカメラ入力(ISO)を収録すると同時に、ライブプログラムを反映したDaVinci Resolveプロジェクトファイルを生成する。このプロジェクトと、それに関連するメディアはBlackmagic Cloudに同期され、DaVinci Resolve Studioでコラボレーション編集が可能だ。ローカルストレージをサポートし、プロキシメディアへのアクセスを高速化するために、Blackmagic Cloud Store Mini 8TBネットワークストレージソリューションも導入された。

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さらに、プログラムフィードを受信するためのHyperDeck Studio HD Plusも接続されている。これは冗長収録ソリューションとして機能するだけでなく、必要に応じでメディアの再生も可能だ。収録が終わると、メディアファイルはCloud Store Mini 8TBにコピーされ、Cloud Store Mini 8TBに自動的に同期するので、制作ワークフローを通じてアクセス可能となる。

ツェルフ氏:ケープタウンで行われたBlackmagicワークショップに参加して、Blackmagicが私たちのワークフローをいかに効率化できるか分かりました。ライブスイッチングされたプロジェクトと収録を、ATEMから直接DaVinci Resolveに取り込めることは非常に大きいですね。もう後戻りすることはないでしょう。

新しいBlackmagic Cloudワークフローに移行してから、すべての作業がより集中化され、直感的になりました。これにより、作業時間が数週間から数日に短縮されたので、品質を損なうことなく、生徒のサポートやスタジオスペースの活用により多くの時間を費やせるようになりました。これは大きな変化ですね。

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