Blackmagic Designによると、サントリーのスポーツ飲料「GREEN DA・KA・RA」のCM「GREEN DA・KA・RA x THE DANCE DAY いい汗かませ」篇がBlackmagic PYXIS 6Kカメラで撮影されたことを発表した。同作品はDaVinci Resolve Studioでグレーディングが行われ、DaVinci Resolve Advanced Panelも使用された。
「GREEN DA・KA・RA」は「カラダにうれしい」をコンセプトに、人工甘味料などを使わず子どもにも安心して与えられるソフトドリンクとして10年以上にわたり親しまれているブランド。今年5月に放送された「GREEN DA・KA・RA x THE DANCE DAY いい汗かませ」篇は、今年で4回目を迎える国内最大級のダンス大会「THE DANCE DAY」とコラボしたユニークな作品だ。パワーパフボーイズを始めとする5組のダンサーたちがダンスを披露する、躍動感溢れる作品となっている。
同作品の撮影を手がけたのは、ミュージックビデオやCMを中心としたクリエイティブチーム、株式会社ROMの渡辺剛太氏。同社代表である渡辺氏は撮影のほか、ディレクションやグレーディングを担当することもある。
渡辺氏は次のようにコメントしている。
渡辺氏:今回のCMはミュージックビデオの制作スタイルに近いため、そういった仕事に慣れているということで、過去に何度かお仕事をしたことがある監督の曽根良介さんから、指名をいただきました。
撮影には2台のBlackmagic PYXIS 6Kが使用された。
渡辺氏:Blackmagic DesignのカメラはPocket Cinema Cameraシリーズから使い始めていて、使い慣れています。PYXIS 6Kも以前、コンサートで会場のLCDに投影する映像を撮影で使用した経験があり、グレーディング時のイメージがつかみやすいです。
本作では、ダイナミックなダンスムーブを捉えるため、PYXIS 6Kをクレーンやパンサードリーに搭載して撮影が行われた。
渡辺氏:半円のレールを使って、ダンサーの周囲を回り込むように撮ったり、クレーンのアームをリモートで動かして、角度や回転を調整しながら撮影しました。レンズは空間を広く見せたかったので、ツァイスのCP2シリーズとLAOWAの広角レンズを使いました。マニュアルフォーカスなので、ワイヤレスのフォローフォーカスシステムを取り付けられるよう、カメラ底面にロッドをつけられるように拡張しました。
ローアングルのショットは、URSA Cine Handleの上部分に三脚用のプレートをつけて、カメラをドリーの下側に装着して撮影しました。
6Kフルフレームになって、照明が現場で作りやすくなりました。また、編集時にデジタルズームしているショットもありますが、6Kで撮影したことで、画質が損なわれることなく、かなり被写体に寄ることができました。
グレーディングはポストプロダクション、デジタル・ガーデンでDaVinci Resolve StudioおよびDaVinci Resolve Advanced Panelを使って行われた。
渡辺氏:グレーディングはデジタル・ガーデンの足立悠介さんにお願いしました。背景に黒布を使っていたので、その黒はしっかり締めつつ、天井やステージの照明、スキントーンは柔らかくしっとりした感じに仕上げたいと考えていました。その点でもPYXIS 6Kは狙い通りのトーンを作りやすかったですね。