SENNHEISERグループは、2025年9月12日から15日にオランダ・アムステルダムで開催されるIBC 2025に出展する。展示ブースでは、プロ向けメディアコンテンツとエンターテインメント体験のためのオーディオソリューションを用意するという。
オーディオホールの展示ブース(8D50)では、Neumannの新製品を含む同グループの録音、モニタリング、プレイアウトのためのオーディオソリューションを体験できる。
過去と現在のベスト
創立80周年を祝して、SENNHEISERの展示ブースでは、豊かな放送分野の歴史を物語る貴重なアーカイブ映像と、最新のオーディオ技術を対比させた展示を行う。また、ワイドバンド対応のワイヤレスエコシステム「Spectera」やナローバンドの「EW-DX」など、最先端ソリューションも展示する。
MKH 8018 ステレオショットガンでMKH 8000シリーズが完成
MKH 8030双指向性マイクロホンに続き、放送局や映画制作に携わる方へ向けて、SENNHEISERの双指向性マイクロホンシリーズ最新製品、MKH 8018ステレオショットガンマイクロホンをブースにて体験できる。
オーディオエンジニアへ柔軟性を提供する、気候耐性のある堅牢なMKH 8018は、空間イメージングを段階的に調整できるMSステレオ、XYナロー、XYワイドの3つの切り替え可能なステレオモードを備えている。
これらはMKH 8018内で事前にミックスされ、多くのユーザーテストで設定が微調整されている。さらに、内蔵の-10dBパッド、40-20,000Hzの放送対応周波数応答、コンパクトで軽量なアルミニウムハウジングによって、卓越したプロマイクが完成したとしている。
SoundBase、世界初のブランドに依存しないRFプランニングツール
展示ブースでは、ゲストとしてSoundBaseのチームを招待し、同社の世界初のユニバーサルワイヤレスオーディオ管理ソフトウェアのデモを行う。
昨今の制作現場では、ワイヤレスマイクやモニターを調整する際、RFマネージャーやモニターエンジニアはブランドごとに複数のソフトウェアツールを使い分ける必要がある。
SoundBaseは、長年業界を悩ませてきたこの断片化したワークフローの課題を解消する。オーディオ業界のベテラン、Matt DaleとDonny Kuserによって開発されたこのアプリは、主要なオーディオメーカーのすべての機器と統合し、重要な制作場面において複数のアプリケーションを切り替える必要がなくなる。これによりワイヤレスの調整を合理化し、さらにコミュニケーションを一元化して、シームレスなリモートコラボレーションを実現するという。
SpecteraとSoundBaseのデモンストレーション
SoundBase RFプランニングツールと世界初の双方向ワイドバンドワイヤレスエコシステムであるSpecteraのデモを、会期中の12日(金)、13日(土)、14日(日)に行う。
- Spectera デモセッション:午前11時と午後2時
- SoundBase デモセッション:正午と午後3時
上記時間での参加が難しい場合は、展示ブース(8D50)にて随時実施するプレゼンテーションに参加できる。
ネットワーク化されたNeumannとMergingのエリア
Neumannは専用のスタジオエリアを用意しており、7.1.4 イマーシブセットアップを備えたスタジオモニターのラインナップを展示する。同展示エリアには、IBC 2025にて発表予定のマルチチャンネル・ベースマネジメントに対応した新型サブウーファーも用意している。
また、NeumannのBCM 104放送用マイク、ワイヤレスシステム用カプセルヘッド、MCMミニチュアクリップマイク、TLM 102およびTLM 107、さらにU 87 Ai、U 67、U 47 fet、M 49 Vなど、伝統のある伝説的なマイクも展示する。
そして34周年を迎えるもう一つのレジェンド、KU 100ダミーヘッドマイクの展示も用意している。これは今もなおリアルなイマーシブオーディオを制作する最も手軽な方法とされる。
イマーシブスタジオ/OBバンエリアの一部として、Neumannの一員であるMerging Technologiesは、Pyramix 15 DAWと Hapi Mk IIIモジュラーオーディオインターフェースを展示する。
デスクトップオーディオインターフェースであるMerging AnubisとNeumann MT 48もデモを行い、サードパーティ製ハードウェアコントローラーを介したフェーダー操作やパラメータ変更を可能にする新たなOSCコントロール機能を紹介する。
スタジオエリアはRavenna AES 67ネットワーク上で稼働し、Dante AES 67ネットワークを使用するNeumann/Mergingショーケースの第2デモエリアと接続。Neumannの新プラグインRIMEによるイマーシブモニタリングを、NDH 20およびNDH 30ヘッドホンを用いて体験できる。
また、Merging Technologiesの最先端Ovationプレイアウトシステムとショーシーケンサーのデモも行う。最新のVersion 11では、洗練されたダークモードインターフェースを採用した新デザインに刷新され、操作性が一層向上した。カスタマイズ性に優れた新しいミキサー、パナー、レンダラーは、ステレオ、マルチゾーン、イマーシブといったあらゆるワークフローに柔軟に対応する。
AMBEO 2-Channel Spatial Audio:ステレオ放送用リアルタイムイマーシブレンダリング
ライブ放送において、オーディエンスを分断せず、かつ信号経路を複雑化させずにイマーシブなオーディオ体験を届けることは依然として大きな課題となっている。AMBEO 2-Channel Spatial Audio Live Rendererは、イマーシブコンテンツをステレオ互換のAMBEOフォーマットにリアルタイムでレンダリングすることで、この問題を解決する。
2チャンネル出力は空間的な奥行きと定位感を保持し、あらゆるステレオシステムでの再生に最適化され、音声の明瞭度を向上させるという。なお、追加のデコーディングやハードウェアは不要である。
独自のイマーシブオーディオアルゴリズムによって動作するAMBEOは、オリジナルミックスのクリエイティブな意図とイマーシブな品質を保持するハードウェア非依存の下流互換信号を生成する。放送局やストリーミングプロバイダーは、ステレオの配信経路を維持しながら、大幅に強化されたリスニング体験を提供する。
展示ブースでは同技術をMerging ANUBISデバイスに組み込んだ形で体験でき、低遅延パフォーマンスと既存のライブ制作ワークフローへのシームレスな統合の実演を見ることができるという。