Atomosは、最新のリファレンスディスプレイと環境の高度化に合わせて専用に作られた初のキャリブレーションデバイス「Studio K-100 スペクトル校正プローブ」の発売を発表した。
目が光をどのように知覚するかを近似するために固定のカラーフィルターに依存するカラリメーターとは異なり、Studio K-100は真のスペクトルセンサーであるという。
ディスプレイや光源の完全なスペクトルパワー分布を直接測定することにより、Studio K-100は、フィルターベースのシステムが悩まされるドリフト、メタメリズムエラー、狭帯域の不正確さを回避する。その結果、未来のディスプレイ技術にわたって信頼できるキャリブレーションが実現する。
しかし、Studio K-100はさらにその先を行くとしている。それはモニターだけに関するものではなく、環境全体に関するものである。Studio K-100はAtomos Studio PRO-2710とシームレスに統合され、ディスプレイパネルだけでなく、サラウンドのバイアス照明やキャリブレーションされた作業灯も検証・校正する。初めて、プロフェッショナルはスクリーンと空間の両方が調和して機能していることを保証し、真のリファレンスコンディションを提供できるという。
Studio K-100の中核にあるのは、業界初で特許出願中のニューラルネットワークエンジンである。現実世界のスペクトルデータセットに対して徹底的にトレーニングされており、生のスペクトル情報を前例のない精度で解釈し、最高級のラボグレードの機器に匹敵し、それを超える優れたキャリブレーション結果を保証するという。
Atomos CEOのピーター・バーバー氏は次のようにコメントしている。
バーバー氏:色の正確さは、クリエイティブな意思決定の中心にあります。この新しいキャリブレーションデバイスにより、我々はプロフェッショナルに彼らのビジュアルに対する自信を与え、すべてのフレームが絶対的な精度で表現されていることを知り、彼らが単に色を測定しているのではなく、それをマスターしていることを確信させます。
これは、クリエイターが明瞭さとインパクトをもって物語を語るために必要なツールを提供するという我々の使命における次の一歩です。
Studio K-100の主な特長
- スペクトルセンサー: フィルターの経年劣化に影響されず、将来のディスプレイタイプにも対応。
- 統合された環境キャリブレーション: スクリーンだけでなく、それを取り巻く照明も監視。
- ニューラルネットワーク最適化: 従来の方法が及ばない場面でも、一貫性のある正確な結果を提供。
- 精密なパートナー: Studio PRO-2710と共に設計されたが、他のAtomosデバイスのキャリブレーションも完全に可能。