Atomosは、頑丈で超高輝度(2200nit)の7インチHDRモニター「Shinobi 7 RX」を発表した。ディレクターモニター、フォーカスプルラー用モニター、ビデオスイッチャーのプログラム/プレビュー表示として最適だという。
Atomosはモニターレコーダーの発明で知られ、Ninja、Shogun、Sumoシリーズは同分野で市場をリードしているが、同社はモニターのみのデバイスも幅広く提供している。Shinobi IIは2024年夏に発売され、数々の賞を受賞するなど非常に成功を収めているという。Shinobi 7 RXはShinobi 7モニターを再設計したモデルで、Shinobi IIのカメラ制御機能やタッチフォーカス機能に加え、ワイヤレス映像モニタリング機能を搭載している。

AtomosのCEO、ピーター・バーバー氏は次のようにコメントしている。
バーバー氏:Shinobi 7 RXでは、初代Shinobi 7で皆様に愛されたすべての要素を継承し、さらに進化させました。
これは当社で最も人気のあるモニターの一つであり、Shinobi IIで初めて導入された強力なカメラ制御機能を継承したかったのです。
また、高品質なワイヤレス映像モニタリング機能を追加し、Shinobi 7 RXをAtomos TX RXワイヤレスモニタリングシステムの理想的なパートナーとしました。Atomos TXをカメラに直接マウントする場合でも、Ninjaレコーダーからループ出力する場合でも、複数のShinobi 7 RXユニットでセット上でワイヤレスモニタリングが可能になりました。
さらに、Atomos TXモニタリング送信機1台あたり最大4台のワイヤレス映像受信機に対応するため、監督とクライアントがそれぞれ専用の映像を確認できます。多機能で頑丈、超高輝度を誇る本モニターを、自信を持って提供いたします。
Shinobi 7 RXはUSB-C経由でキヤノン、富士フイルム、ニコン、パナソニック、ソニーのカメラ群を制御し、別途シリアルケーブルでZ CAM E2モデルを操作する。
カメラ制御インターフェースは、ショットごとに調整が必要な共通設定に焦点を当てて設計されている。露出の三角形は写真撮影の必須要素であり、Shinobi 7 RXにはレンズ絞り、シャッター速度、ISOを調整するスライダーを搭載。これらの設定に即時かつ応答性良くアクセスできるため、2200nit HDRモニターで完璧な露出を得る作業は容易だという。特にAtomosの強力なモニタリングツール(ELゾーン/ARRI偽色、ヒストグラム、波形、ゼブラ、フォーカスピーキング、ズーム)と併用することで、さらに容易になるとしている。
Wi-Fi接続機能の追加により、Shinobi 7 RXと、今年初めに発表された同社TX-RXワイヤレスビデオシステムのTXコンポーネント、またはRTSP H.264ストリームとの間で安定したリンクが提供される。Atomos TX-RXは、最大300mの距離で低遅延(60ms未満)のHD-SDIおよび4K HDMI映像伝送を実現し、ワイヤレスでのオンセットモニタリングを可能にする。これにより、監督やクライアント用モニターを切断することなく、カメラアングルの変更、機材の再配置、さらには完全なハンドヘルド撮影まで、クルーに自由な撮影環境を提供するという。

バーバー氏:Shinobi 7 RXにより、Atomosはモニタリング技術の限界を押し広げ続け、精度、性能、創造的な自由を兼ね備えたツールであらゆるレベルの映像制作者を支援します。
Shinobi 7 RXの主な機能一覧
- 超高輝度7インチHDRスクリーン(校正済みピーク輝度2200nits)
- HDMIおよび3G-SDI入出力
- USB-C経由のカメラ制御(対応機種は公式サイト参照)
- タッチフォーカス(対応機種は公式サイト参照)
- Atomos TXまたはRTSP H.264ストリームからの低遅延(60ms未満)受信を実現する5G Wi-Fi
- Log/PQ/HLG信号からリアルタイムで驚異的な10段以上のダイナミックレンジを実現
- 内蔵3D LUTボックス
- SDI経由の8チャンネル24ビットオーディオ入力対応
- デバイス上でのキャリブレーション対応(PC不要)
- デュアルNPFバッテリースロット
Shinobi 7 RXは、10月下旬よりAtomos正規販売代理店およびAtomosウェブストアにて販売開始予定。