ソニーは、G Masterシリーズ初となる中望遠マクロレンズ「FE 100mm F2.8 Macro GM OSS」を2025年11月21日に発売する。希望小売価格はオープンで、市場推定価格は税込200,000円前後。同レンズは、高い撮影倍率と洗練された操作性を両立させたモデルとして展開される。
| 35mm換算焦点距離 APS-Cカメラへ装着時(mm) |
150 |
| 最大撮影倍率(倍) | 1.4 |
| 焦点距離(mm) | 100 |
| フィルター径(mm) | φ67 |
| 寸法(mm) | 81.4×147.9 |
| 質量(約)(g) | 646 |
| 付属品 | レンズフロントキャップ(ALC-67S)、レンズリアキャップ(ALC-R1EM)、レンズフード(ALC-SH173)、ソフトケース |
| 色 | 黒 |
等倍をこえるマクロ撮影
最大の特徴は、レンズ単体で最大1.4倍という等倍を超えるマクロ撮影が可能な点である。これにより、被写体の細部までを大きく写し取ることができる。さらに、別売のテレコンバーターにも対応しており、1.4倍テレコンバーター使用時には2倍、2倍テレコンバーター使用時には最大で2.8倍の撮影倍率を実現する。この性能は、昆虫の複眼や植物の繊維といった微細な構造を鮮明に描写する際に有効である。
また、テレコンバーターの使用は、被写体とのワーキングディスタンスを確保できるという利点ももたらす。被写体に過度に接近する必要がないため、撮影者自身の影の映り込みを低減でき、より自由なライティングが可能となる。
息を呑むような解像とぼけ
画質面では、G Masterならではの高い解像性能と美しいボケ味を追求している。光学系には、超高度非球面XAレンズを2枚、ED(特殊低分散)ガラスを2枚採用することで、諸収差や色収差を効果的に抑制し、画面の中心から周辺部まで高いコントラストと解像感を実現した。これは、既存の「FE 90mm F2.8 Macro G OSS」と比較しても、MTF曲線や作例において明らかな性能向上を示している。
また、11枚羽根の円形絞りとXAレンズの組み合わせにより、玉ボケ内部に発生しやすい年輪状のボケ(年輪ボケ)を抑制し、滑らかで美しい背景ボケを描写する。レンズ表面にはナノARコーティングIIが施され、フレアやゴーストを抑えたクリアな画質を提供する。
静止画と動画に対応した高度なAF性能
オートフォーカス性能も大幅に向上している。フローティングフォーカス機構に4基のXD(extreme dynamic)リニアモーターを搭載したフローティングフォーカス機構を採用したことで、従来モデルの「FE 90mm F2.8 Macro G OSS」と比較して最大で約1.9倍の高速化を達成した。これにより、α9 IIIなどが備える最大120コマ/秒のAF追随連写に対応可能となっている。動画撮影においても、4K120P撮影時もAFがスムーズに被写体を追随。高精度なピント合わせが求められる場面で、高速かつスムーズに被写体を追従する。
マクロ撮影に最適化された操作性
操作性もマクロ撮影に最適化されている。レンズ内光学式手ブレ補正機能は、新しい制御システムの採用により、従来の角度ブレ(Yaw/Pitch)に加え、シフトブレ(X/Y軸)や前後方向のブレ(Z軸)にも対応した。これにより、手持ちでのマクロ撮影時に起こりやすい手ブレを正確に補正する。カメラボディ側の手ブレ補正機構との協調制御によって、手持ち撮影時の安定性も高められている。
また、オートフォーカスでの合焦後、シームレスに手動でのピント微調整が行えるフルタイムDMFスイッチや、撮影距離に応じてオートフォーカスの駆動範囲を限定し、合焦速度を向上させるフォーカスレンジリミッターも搭載している。
高い信頼性
信頼性の面では、防塵防滴に配慮した設計を採用し、屋外の厳しい環境下での使用にも耐えうる構造となっている。レンズ最前面にはフッ素コーティングが施されており、指紋や水滴、油などの汚れが付着しにくく、メンテナンスも容易である。
描写力、AF、操作性の全てが進化したマクロレンズ、登場
同レンズは、従来のマクロ撮影の領域を超える高い表現力を持ち、植物や昆虫の撮影はもちろん、その解像力を活かした宝飾品や工業製品などの物撮り、さらにはポートレート撮影まで、幅広い用途で性能を発揮する。長年、高性能なマクロレンズを待ち望んでいたユーザーにとって、描写力、AF性能、操作性の全てにおいて進化した、新たな撮影体験を提供する一本となるだろう。
| レンズ名 | FE 100mm F2.8 Macro GM OSS | FE 90mm F2.8 Macro G OSS |
| レンズ構成 | 13群 17枚 | 11群 15枚 |
| 非球面レンズ | 超高度非球面XA×2 | 非球面×1 |
| EDガラス | ED×2 | Super ED×1/ED×1 |
| 最短撮影距離 | 0.26 m | 0.28 m |
| 最大撮影倍率 | 1.4x(等倍以上) テレコン使用時最大2.8x |
1x(等倍) |
| テレコンバーター対応 | 対応(SEL14TC, SEL20TC) | 非対応 |
| フォーカスシステム | インナーフォーカス, フローティングフォーカス | インナーフォーカス, フローティングフォーカス |
| アクチュエーター | XD リニアモーター(×4) | DDSSM(×2) |
| リニアレスポンスMF | 対応 | 対応 |
| フォーカスホールドボタン | 搭載(×2) | 搭載(×1) |
| フォーカスレンジリミッター | 搭載 | 搭載 |
| フルタイムDMFスイッチ | 搭載 | 非搭載 |
| 円形絞り/絞り羽根(枚) | 円形絞り/11 | 円形絞り/9 |
| 開放絞り/最小絞り値 | 2.8/22 | 2.8/22 |
| 絞りリング/絞りロック/クリックON・OFF | 搭載 | 非搭載 |
| レンズ内手ブレ補正 | 5軸補正(Yaw/Pitch/X/Y・Z) | 2軸補正(Yaw/Pitch) |
| レンズコーティング | ナノAR コーティング II | ナノAR |
| 防汚コーティング | フッ素コーティング | 非搭載 |
| フィルター径 | 67mm | 62mm |
| 外形寸法 | φ81.4×147.9mm | φ79×130.5mm |
| 質量(約)(g) | 646g | 602g |
| 防塵・防滴 | 配慮した設計 | 配慮した設計 |