251008_Synology_DSM7-3_top

Synologyは、DiskStation Manager(DSM) 7.3のリリースを発表した。これにより、ストレージ効率の向上、セキュリティと信頼性の強化、新たな生産性向上機能が提供される。同社ダウンロードセンターからアップグレードできる。

Synologyのシステムグループディレクター、Kenneth Hsu氏は次のようにコメントしている。

Hsu氏:データが急速に増加する中、その価値を最大限に引き出すためには高度なソリューションが必要です。DSM 7.3は、安全で信頼性が高く、AI変革にも対応できるプラットフォーム上で、進化するデータ管理の課題にお客様が自信を持って取り組めるよう支援します。

ストレージ効率、システムセキュリティ、コラボレーション機能の強化

Synology Tieringはアクセスパターンに基づいてファイルをストレージ階層間で自動的に移動し、頻繁に使用される「ホット」データは高性能ストレージに、あまりアクセスされない「コールド」データはコスト効率の高い階層に移す。変更日時やアクセス頻度に基づくカスタマイズ可能なポリシーにより、ユーザーはデータ移動のタイミングや方法を正確にスケジューリングできる。

DSMの開発において、セキュリティは常に最優先事項だとする。過去12カ月間で、DSMには50件以上の積極的なセキュリティアップデートが提供された。DSM 7.3では、KEV、EPSS、LEVなど業界で認められたリスク指標を採用することで、脅威の優先順位付けと保護がさらに強化されている。

また、コミュニティの高まるニーズに応えるためOffice Suiteも大幅なアップグレードが行われた。Synology Driveは、共有ラベル、ファイルリクエストの簡素化、ファイルロック機能の強化を導入し、チームコラボレーションを促進する。さらに、MailPlusはメールのモデレーションによるセキュリティ強化に加え、ドメイン共有機能を追加し、分散インフラ全体でのID統合を実現する。

データプライバシーでAI導入を加速

Synology AI Consoleは2025年8月のリリース以来、43万台以上のSynologyシステムに導入され、オンプレミス環境でシームレスなAI活用によるチームコラボレーションと管理を実現している。DSM 7.3では、Synology AI Consoleがカスタムデータマスキングやフィルタリング機能を新たに導入し、ユーザーがサードパーティAIプロバイダーにデータを送信する前に機密情報をローカルで保護できるようになり、セキュリティとワークフローの信頼性がさらに向上する。

さらに、Synology AI Consoleは今後のリリースでOpenAI互換APIのすべてに対応予定であり、プライベートAIインフラとのシームレスな統合を実現し、組織がデータプライバシーとセキュリティを確保しながら柔軟にAIサービスを展開できるよう支援する。

ストレージ柔軟性の拡大

Synologyは、高信頼・高性能なストレージシステムの提供に取り組んでいる。ハードウェアとソフトウェア両方の厳格な検証は、長年にわたり開発の中核となっている。Synologyストレージドライブは、サードパーティ検証プログラムとともにDSMで最高レベルの信頼性を提供するよう設計されている。

Synologyはドライブメーカーと連携し、認定ストレージメディアのラインナップを拡大し、より信頼性の高い選択肢を提供している。また、2025年モデルのDiskStation Plus、Value、Jシリーズでは、DSM 7.3上でサードパーティ製ドライブのインストールおよびストレージ プールの作成が可能となる¹。既存のサードパーティドライブ移行サポートとあわせて、DSMはユーザーにストレージ展開の柔軟な管理を提供する。